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ロケバスの中で窓に凭れながらボーッと外を見てたら
髪の明るい人が目に入った
タバコを吸いながら気だるげに歩く姿に見覚えがあった
それに、背中にはギターを背負っていて____
ん?ギター?それにあの明るい髪って
俺はその瞬間走り出した
陣
「ちょ!まこっちゃんどこ行くねん!」
「すいません!すぐ戻ります!」
無我夢中で彼女を追いかけた
「っあの、!」
声をかけて腕を掴んだ
A
「あんたあの時の」
驚いた様子の彼女に息を切らしながら伝えた
「っやっと、やっと会えた!」
A
「走ってきたの?」
「っはい!あそこに止まってるバスのとこから、っ走ってきて!」
A
「そっか。とりあえず腕離して?」
「あ、すいません!」
手を離して少しだけ沈黙が続いた
「あの、お久しぶりです!」
A
「うん」
「毎日、あの駅探したけど。会えなかったからやっと会えて嬉しいです」
「あたし普段あそこで歌ってないからあそこ探しても居ないよ」
「え、そうなんですか?普段どこで歌ってるんですか?」
「普段はこの近くのライブバーで歌ってる」
「え?!この近くですか?」
A
「うん」
「俺あそこの事務所所属してて!近いっすね!」
A
「え、あんたあそこの所属なの?」
「はい!あ、あの!」
A
「ん?」
「前、もう一回会えたら友達になってくれるって言ってくれましたよね?」
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2024年1月25日 10時