3 ページ3
またすぐ会える。そう思ってたけど
彼女が歌ってた場所を毎日通っても
彼女が歌ってる姿は見つからなくて
駅の色んな所を探しても彼女はいなかった
あの日から1ヶ月が経った
「すぐ会えると思ってたけど、簡単じゃない。」
壱馬
「ん?慎元気ないやん、なんかあったん?」
リハーサルの休憩中、机に頭を伏せてると
壱馬さんが声をかけてくれた
「いや、別に悩んでるとかじゃないんすけど」
壱馬
「なんや好きな人でも出来たん?笑」
「なんて言うか、会いたい人?って言うか探してる人が居て」
壱馬
「探してる人?」
「はい、探してる人」
2人だけで会話してると思ってたら
壱馬さんの後ろから陸さんがひょこっと顔を出してニヤニヤしてる
陸
「ふ〜ん、まこっちゃん好きな人できたんだ〜」
拓磨
「えまこっちゃん好きな人出来たの?」
気づけば周りには聞き耳を立ててるメンバーが集まってきていた
どんな人かどんな出会い方だったのか聞かれて
あの日の事を細かく説明した
壱馬
「で、慎はその人の事探してるんやな?」
「はい、でも毎日最寄り駅探してもどこにもいないし」
「すぐ会えると思ってたんですけど中々会えないんすよね」
山彰
「心配せんでもいつか会えるじゃろ」
「会えるといいんですけどね、なんかここまで会えないと」
「もう会えないのかなって思っちゃって」
陸
「早くその子に会えるといいね まこっちゃん」
いつの間にか皆に応援されていた
リハーサルが終わって今日もまた探したけど
やっぱり居なかった。“また”が来る日はいつ来るかな
︎
235人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:haRu.s2 | 作成日時:2024年1月25日 10時