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22:00〜 一ノ瀬 A





Aさんの出番まで時間があって










4人でご飯を食べに来た。










山彰
「いや急にこの人数はビビるじゃろ」










壱馬
「一応 連絡入れといた方がいいんちゃう?」










健太
「俺とまこっちゃんが同じグループとかも多分知らないよあの子」










それを聞いて、俺はAさんに連絡を入れた










今日バー行きます!
僕のメンバーもいるんですけど大丈夫ですか?










それからしばらくして返信が来た










Aわかった。いいよ










いつも通りの冷たい返信だけど










最近は初めて会った時よりは、警戒が解けてると思った










「AさんからOKもらいました!」










山彰
「じゃあはよ食べて向かうかー」










その後は早めにご飯を食べてバーに向かった










着いた頃にはもう人が結構いて










俺達はなるべく人の目につかなそうな場所に座った










あの日と同じ様に時間になって灯りが消えた










ギターを持ったAさんがライトアップされて










低い声で流れる様に歌い始めたAさんの歌声に










俺達はいつの間にか聞き入っていた










山彰
「こんな上手いのに無所属か、勿体無いな」










壱馬
「ほんまに上手すぎて今鳥肌立ってる」










「ですよね、やっぱ最高です」










山彰さんが言う様に、無所属なのが勿体無い










それに歌を本業にしてる壱馬さんが褒めるくらい










Aさんは歌が上手い。










言い方は悪いけど、どこに所属しても










Aさんは成功すると思う。










だけどAさんは今のままを望む










なんでそれを望むのかなんて今の俺にはわからなかった。












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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2024年1月25日 10時

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