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A
「あたしはそうは思わない。諦めて」










そう言って彼女はまた歩き出した










どうにかしてでも彼女を止めたい










そう思った俺は気づけば叫んでいた










「じゃあ!!またどっかで会えたら!俺と仲良くなってくれますか!!」










そう叫ぶと彼女だけじゃなくて周りも俺を見たのがわかった










それを見た彼女が走ってきて










俺の手を取って走り出した










「えっ?!ちょっ、」










しばらく走り続けて人気のない所まで来ると止まった










A
「っはあ、あんたっ、馬鹿なの?っアーティストなんでしょ?」










「っえ、あ、っはい!」










お互い息を切らしながらも会話を続けた










A
「っなら、大声出してバレそうになる事するのは普通に馬鹿でしょ。」










「っだって、止まってくれなかったから、」










A
「だからって、」










「どうしても、あなたと仲良くなりたかったから」










そう言ったら彼女はまた俺を見つめたまま










何も言わなくなった










それから息を整えて淡々とした口調で聞いてきた










A
「さっき、またどっかで会ったらって言ってたでしょ?」










「え、はい!言いました!」










A
「もし、あんたがあたしにまた会えたらなるよ。友達」










「え、いいんですか?!」










A
「会えたらね」










「わかりました!やった、ありがとうございます!絶対見つけます!見つけて声かけます!」










A
「じゃあ、帰るから。じゃあね」










呆れた顔をしながらギターを担ぎ直して歩き出した










そんな彼女の後ろからまたデカめの声で言った










「お気を付けて!」










そう言うと彼女は俺の方を振り返って










1回だけため息をついてからまた歩き出した











︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ ︎

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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2024年1月25日 10時

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