憂鬱のシスター (ページ8)

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8羽ページ8

『兄様‥』

「ん？」

『近いです、離れてください』

「お前は僕に離れて欲しいのか？」

いつまでも私と至近距離でいるから、離れてほしくてそう言えば、兄様が少し悲しい声をしてそう聞いてきた

兄と妹の距離じゃない、しまいには私を抱きしめて横になる始末
兄様の腕の中、小さなため息を吐いた

リリアが教えてくれた
兄と妹はこうして触れ合うのも一つだと、愛おしいそうに私を見つめるてきた

‥リリア、なんて事を兄様に教えてるの
あの、ロリじじい←

『兄様、何でもかんでもリリアの言葉を信じないでください‥

世間一般の兄と妹はこのような触れ合いは致しません』

「冷たい事を言うな
僕がAといたいんだ、許してくれ
それに、昔はこうしてよく一緒に寝ていた」

『いつのお話をお出しになってるのです？
私はもう子供ではありません』

「僕にとったらまだ手のかかる妹だ」

『‥いつまでも子供扱いは辞めてください

私はもう《1人でも大丈夫》です』

兄様の腕から抜け出し背を向ける

いつまでも兄様に守られる存在ではない
1人でも大丈夫、守れる力ぐらいある

いつまでも《手のかかる妹》ではない

騎士だって要らない‥一人で大丈夫なんだから

布団を顔まで被る
背中の後ろにはまだ兄様の気配、そして私を包み込むように抱き締めてくる

「何を言われようとも僕はお前を離さない、僕から離れさせない

‥お前一人にはしない」

『‥過保護過ぎますよ、兄様
それと、妹離れを覚えてください』

「それは覚える必要がない」

『生きてきた中で一番覚える必要あるかと‥』

「ない」

『はぁ‥』

抱きしめる腕を強くされる

だけど、いつかこの腕から離れた時私は‥

妹離れ‥‥そう言ったけれど
兄離れを出来てないのは私も同じか

自由が欲しいと願いながらも
私の気持ちはいつだって《矛盾》してるのだ