憂鬱のシスター (ページ3)

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私はセベクに誘導された席へ腰下ろす
自然とその隣にはいつも兄様

そして、いつも注目される

兄様と私、並べば《動物》を見るかのように

まぁもう慣れてるけど‥

『‥‥‥‥‥』

「A」

『なんです？兄様』

「今日はガーゴイル研究会の日だ、忘れるなよ？」

『入った覚えないのですけど？』

「僕の妹なんだ、強制参加に決まってるだろう」

『そういうの押し付けって言うのですよ』

「そう意地悪言うな
僕といるのは嫌か？」

『‥嫌じゃないと、そう返ってくるのが
お分かりなのでしょ？
兄様こそ、意地悪な質問しないでください』

自由が欲しいと願う私の心を見透かしてるのか、そうじゃないのか‥

兄様はいつも《僕といるのは嫌か》と聞いてくる

自由は欲しい
けど、身内である兄様やリリア、シルバー、セベクの事は、嫌いじゃない
寧ろ、大好きな方だ、一緒にいたい
だけど、自由が欲しい

矛盾してるのか、してないのか‥

机に肘を、手のひらに顎を置いた

納得する答えが欲しい

そんな事を思っていれば、目の前にリリアの顔

別に驚いたりしない
リリアの存在は直ぐにわかる

「何を考えてた？」

『今日の晩御飯、リリアのご飯はやだなーって』

「むっ、言うようになったなA
ワシはお前らの栄養を考えてだな」

『栄養を考えるなら胃に悪い物作らないで』

「マレウス、娘が反抗期じゃ」

「これが反抗期か」

『兄様‥』

はぁと小さなため息、姫様ー！！とやってくるセベクにまたため息

もりもりに積まれた具に引く
姫様が好きそうな物、お持ち致しました！！キラキラな笑顔に何も言えないのはいつもの事

セベク、姫様にこの量は多過ぎるといつも言ってるだろう‥
シルバーが指摘すれば、何を言う！！姫様の大好物を贔屓して何が悪い！！と言い返すのもいつもの事

『‥いただきます』

「僕が少し貰おう」

「わしも貰うぞ」

『ありがとう』

気を使って二人が少し貰ってくれるのも、いつの事‥

《いつもの事》‥

抜け出したい日常‥

あぁ、自由はどこ‥
でも、一人は嫌、離れたくない

でも、1人になりたい、自由が欲しい

どうしたら‥