24話 記憶 ページ28
帰蝶さんの部屋から持ち帰った羽織
畳の上広げ置く
霊力を込めて描く陣
傍からそれを見つめてくる鶯丸様
私の後ろに座っている髭切さんと膝丸さん
私は物珍しそうに見てくる鶯丸様へ
視線を変えた
そんなに見つめられると少し
やりにくいのですが‥と言えば
俺の事は気にしなくていい
続けてくれ、そう返ってきた
外されない視線を感じつつ
描きあげる陣
その上にそっと大包平様を置いた
「こんなので本当に大包平が
戻ってくると言うのか？」
「今は桔梗を信じろ、鶯丸」
私は心を落ち着かせるため1つ息を吐く
そして、そっと翳した手に霊力を込めた
バチバチと大きな音を立て
反発し合う霊力、私の霊力から守るように
帰蝶さんが遺した護りの施しが抗う
その時、私の中に流れてきた光景
これは‥‥
ー大包平、貴方を死なせる訳にはいかない！ー
ー俺の命は俺の物だ！
どう使おうが勝手だろう！
お前が止めるというなら力づくでも行く！ー
『ここは‥？』
白い世界、冷たい雪の上に眠っていた私
しんしんと降る雪の中目覚めた
息を吐けば白い吐息、冷える身体を抱きながら周りを見渡した
寒々しく咲く寒椿、そして、目の前には本丸
どうやらここは帰蝶さんがいた頃の本丸
私の霊力と遺っていた帰蝶さんの霊力が
干渉し合い見せた《記憶》
『髭切さん‥？膝丸さん‥？』
声を掛けても誰も反応しない
という事は私《一人》
冷たい身体に積もっていた雪を払い
立ち上がる
靴下のままの足、本丸の廊下に上がれば更に冷たく感じた
ー‥‥！ー
ー‥‥‥ー
遠くから聞こえた声は男女の物
その声に誘われるように進んだ
『あれは‥‥』
その声の主は帰蝶さんと大包平様だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 295人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ベスくん(プロフ) - 瑠璃さん、ハマってしまいました、なんと言うことでしょう、ずっとシャンパンゴールドが頭から抜けません(笑) 本のことは知りませんでした！なにぶん、ハマったの最近なんです！ (2019年6月21日 1時) (
レス) id: fe5bc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ヒプノシスマイクハマりました?私は麻天狼派です!６月25に麻天狼とポッセ、B,BとMTCの本が発売、すでにTDDの本が発売されてます知ってたらすいません (2019年6月20日 19時) (レス) id: dab8dcba5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ベスくん | 作成日時：2019年6月8日 23時
