天涯の巫女と付喪神様 二

20話 隣 ページ24

夢の中、寂しそうな背中が縁側で見えた
隣にいる筈の彼がいなくて
彼の名を呼ぶ彼もとても
小さくて、遠くへ行った親鳥を呼ぶ小鳥のようにか細かった、そんな印象を抱いた
大切な人がいなくなる痛みは
私もよく知ってる
だから、会えるなら早く彼に
会わせてあげたい

私はもう会えないから
でも、彼はまた会えるのだから

隣にいた大切な彼とまた巡り会える
だから、私は彼に会いに来たの






『鶯丸様ですか‥？』

「誰だ‥？

あぁ、そうか。三日月たちが言っていた
新しい審神者の女はお前なのか

俺になに用だ？
茶でも共にしてくれるとでも？」

「お前と茶をする為に兄者と桔梗と
ここに来た訳では無い

大包平についてだ」

「‥大包平に何の用だ？
また、俺から大包平を奪いに来たか」

「違う、話を勘違いするな

前の主に封じられた大包平を
桔梗が元に戻してくれる
だから殺気をしまえ、鶯丸」

「そーそー、喧嘩は良くないよ？
仲良くしようね

ま、お茶でも飲んで落ち着こうか、ね？」

「兄者‥」





髭切さんと膝丸さんに挟まれてる私
身長が高いお二人、でこぼこ
微笑んだ髭切さんが、私の手を引き
鶯丸様の方へ近寄った
そして、その傍らには刀のままの
大包平様がそこにいた
私は、し、失礼しますと少し緊張しながら
畳の上に腰を下ろした

まじまじと見つめられてる
なんだか、品定めされてるような
そんな気がした
私は控えめに目を合わせようと
視線をあげれば、鶯色の瞳が間近にあって
あまりの近さに驚いて身を引いた






『っ、な、なんでしょうか‥//！！』

「あぁ、お前達が
どうして女一人に、絆されるのか気になってな

お前を近くで見れば分かると
思っていたが、俺にはさっぱりだ
絆される理由がわからないな
大包平もきっと同じことを言うだろう」

「今はそれよりも
鶯丸、本題にうつっていいか？」

「ん？あぁ

大包平を元に戻せるとか言っていたが
この女に出来るのか？
あの女が掛けた封じは強い
大包平が出てこれないのだからな

この女に破れるなど有り得ない」









刀剣乱舞の無双系でたら
絶対に買うのになー。でないかなー

テレビのゲームでも拝見したい。

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