太陽神様と過去と雨 ページ49
―ねぇ‥死にたくない‥―
らしくもない、弱々しい顔をしてそう言ったあいつを思い出した
自室から見える清光、つんとした雨の匂い
一雨来るか‥と見上げた時、ぽたっと頬に落ちた雫
濡れる事を覚悟した時、濡れますぞ、主殿‥番傘を差してくれた側近
ありがとよ、俺がそう言えば受け取る番傘
水が跳ねる音に耳を澄ませていれば、政府の方から文が届きました、懐から見せる折りたたまれている和紙
もう来たのか‥流石はタケルだなと感心し受け取る
―本丸NO.×××××0001563
審神者名:沖田
政府上層部の役員の子息であり、上質な霊力の持ち主だが一難あり―
「この一難ありとはなんでしょうか」
『‥さぁな(まぁだいたい予想は出来てるさ)
一期、明後日に出向く、至急政府へ回答を送ってくれ』
「拝命致しました」
『(それに沖田って‥なんの因果かねぇ)』
少し後ろを歩く一期、縁側へ入った時、俺は清光を見つめた
俺を顕現させろって言われてる気がした
番傘の滴を落とし、一期へ渡し室内へ歩みを進める
顕現させないのですか？雫を落としながら聞く一期に、何も答えず清光へ触れた
柱へ番傘を立てた時、後ろで眩い光と桜が舞い上がった
驚いて振り向いたら新しく顕現された清光殿に、頬を平手打ちを食らってる主殿がいた
「主殿‥！？」
『‥‥‥‥』
「今更、なに？ムカつくんだけど‥沖田くんがどんな想いで俺と安定を、あんたに託したと思う訳！？」
『‥すまん』
「すまんって一言で終わる様な事じゃない！！
俺と安定は、ずっと‥ずっと‥っ‥あんたを待ってたのに‥！！
沖田くんとの約束、裏切ったくせに‥！！」
清光の言葉を受け止める
―これを『対価』に僕の願いを叶えてよ、神様―
―生命を伸ばす事は出来ないぞ？―
―分かってるさ、分かってる‥―
―‥‥願いは何だ―
―菊一文字を対価に僕の大事な清光と安定を、アマテラスオオカミ‥貴方に託したい
それが僕の願いだ―
僕が死んだらの話だけどね‥
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akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年7月15日 2時) (
レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 短刀達と鬼ごっこをお願いします。太陽神、かっこよくてめっちゃ好きです！ (2019年11月14日 16時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 長谷部とイチャイチャしてほしいです。設定などはお任せします。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: 551fba8171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベスくん | 作成日時：2019年3月18日 3時
