太陽神様、 ページ44
本丸へと帰った来た、和泉守を担ぎながら前を歩く
総出での出迎え、大層なこった
たかが出陣一つでこれか‥いい仲間だな、たく
そう思いながら歩を進める
小さな足音が一つ足りない、着いてくる輪の中に薬研だけがいなかった
一番後ろ、足を止めて下を向いていた
縁側に和泉守を降ろし羽織をぶんだくる
しょうがない奴だな
迎えに行こうとした時、俺の横を通り過ぎた影
「薬研‥！！」
「一兄‥？」
「薬研‥っ‥無事に帰ってきて、良かった‥！！」
『‥‥‥‥』
しゃがみこみ薬研の身体を抱きしめていた
腕を組み柱に凭れ見ていた
「お前が帰って来なかったらと‥どうしよかと思っていた‥
お前まで失くしたら私は‥っ‥
お願いだ‥薬研、お前まで私の側から居なくならないでくれ‥！」
「‥っ‥」
あぁ、そうか‥大将は俺に気づかせようと‥
今更、気づくなんて‥俺は‥俺は‥！！
一兄が俺を抱きしめる強さ、その温もり、一兄の存在‥
―‥俺のせいだ‥兄弟達が、折れたのも‥俺のせいなんだろう‥！！―
―違う！お前のせいじゃない！―
―うるさい！俺のせいじゃないなら、誰のせいって言うんだよ！？俺以外に誰がいるんだよ‥！！
あいつらは俺が殺したようなもんだろうが！！―
―薬研！待て！
まだ話は終わってない！―
―俺は生きてる！帰ってきた！それでいいだろう！―
―良くないから言ってるんだ！―
―うるさい！もうほっといてくれよ！！―
―待て、薬研！‥‥‥薬研‥―
溢れてくる涙、俺は一兄の肩に顔を埋めた
―太陽神様、贈り物―
たく‥あの死に急ぎ野郎め
なるほど、そう言う計らいか
なんだ、三日月
いやはや、少しお前を分かった気がする
やり方は少し気に食わんがな
うるせぇよ、これしかなかったんだよ
気づかせる為には‥
あいつにはいいお薬だろうよ
ははは、不器用な男だな
ふん‥おい、光忠
持ってきてくれたのか？
うん、でもいいの？
勝手に‥
あぁ、寄越せ
はい
君、これ‥薬研の‥
あいつらの気持ちが晴れないなら
俺が晴れさせてやるさ
(太陽神だからな、俺は)
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akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年7月15日 2時) (
レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 短刀達と鬼ごっこをお願いします。太陽神、かっこよくてめっちゃ好きです！ (2019年11月14日 16時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 長谷部とイチャイチャしてほしいです。設定などはお任せします。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: 551fba8171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベスくん | 作成日時：2019年3月18日 3時
