付喪神様、窮地 ページ41
鳴り止まぬ金属音、地に足を踏み込み前を見据える、狙うはその首
一気に詰めにかかる、だが相手もそう簡単にはくれない
往生際が悪いなッ‥！太刀を受け止めれば、汗と血が混じった水滴が流れる
力一杯押し返せばよろける体勢、それを見逃さずその懐へ飛び掛るが、横一閃、槍が来る
「っ、鶴丸の旦那‥！」
「君はほんっと危なかっしい戦い方をするなっ‥！
見えていなかったのか！？横槍が入る事を！」
「‥すまん」
「あまり自分を責める戦い方をするな」
「‥‥‥‥」
槍を受け止めたのは鶴丸の旦那
傷が酷い‥三日月の旦那も鶴丸の旦那も、無茶な戦い方をする俺と戦に慣れてない和泉守の旦那達の子守りのせいで‥
周りを見れば、和泉守の旦那、堀川、物吉が
限界なのだろう、動きが鈍くなっていた
単騎で駆けていた俺が招いた事
隊長である俺がヘマした結果がこれだ
ただ、ただ、窮地でしかない
検非違使相手に取り返しがつかない状態だ
「薬研！」
「！？」
鶴丸の旦那の声、顔を上げた時、殺意と共に振りかざされる大太刀
―無事に帰って来いよ―
脳内に大将の声、咄嗟に短刀で防ごうとするが、弾かれる
死ぬ、のか‥？丸腰の俺
覚悟した時、ざわざわと風が吹いた
ぴたっと止まる大太刀、何かを感じ辺りを警戒し始める
風が連れて来たのは白梅香
「大将‥なんでここに‥」
『‥‥‥‥‥』
肩からずらした羽織、ぐったりとしてる和泉守の旦那に頭からかける
和泉守の旦那が驚いて見ていた
着物の合わせに片手を入れこちらへ向かってくる
煙管を咥えながら三日月の旦那の首根っこを引っ張り下がらせていた
「おい君、待て‥！」
『‥‥‥‥‥』
鶴丸の旦那の制止、それすらも無視をする
何かを感じとっていた検非違使の奴らも
大将へと狙いを変えた
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akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年7月15日 2時) (
レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 短刀達と鬼ごっこをお願いします。太陽神、かっこよくてめっちゃ好きです！ (2019年11月14日 16時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 長谷部とイチャイチャしてほしいです。設定などはお任せします。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: 551fba8171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベスくん | 作成日時：2019年3月18日 3時
