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太陽神様、兄同士 二 ページ35

先程、鶴と飲んでいた離の縁側へ戻る
少し斜め後ろ、背筋が伸び正座をしてる一期
俺はそんな一期の視線を感じつつ
口に付けた杯

っで、相談ってどんな事?
厨からかっさらってきた鯣(スルメ)を手に取り
万能な火起こし、ライターで軽く炙る

ほんのりと香る香ばしさ
なかなか話を切り出さない一期に
無理矢理持たせた杯、そそぎいれる酒







「私は酒に付き合うとは‥」

『うるせぇよ、黙って注がれろ
言えない事も、酒呑んだら言える事もあるただろう

俺様に注がれた事、光栄に思えよ』

「余計な一言が鬱陶しいですね

‥有難く頂戴致します」

『お前の鬱陶しいも、余計だっての』








乾杯する杯、静かな夏の夜
ポツリポツリと一期が口を開いた









「‥貴方が来る前、あの子は戦場に出る度、無茶な戦い方をしては、死に急ぐようになりました」

『ふーん』







杯に口をつける、酔いが身体を巡る
軽く炙った鯣を加え、柱に凭れ一期を見つめた






『お前は薬研が散って逝った弟達に
責任でも取ろうとしてるって思ってんの?』

「えぇ‥
でなければあの子が死に急ごうとしません」

『俺の《目》はそう捉えてないがな

あいつが死に急ぐのは、守れなかった事に対しての責任を取ろうとしてるのではなく
守れなかった自分に罪悪感を負い、一人のうのうと生き残ったから

弟達の犠牲の上、生かされてる命

あいつが死に急ぎ野郎になってやろうとしてる事は《責任》じゃない

兄弟たちへの《償い》なんだよ』

「償い‥」









まぁあいつが死んだ所でそれが
償いになるかは知らねぇが、残される者の気持ち、わかってねぇな

男が私の顔を見る

お前、俺にどうして欲しいの?

男の翡翠の目が私を捉えた








ー太陽様、兄の願いー



書き直したらすみません。

リクの方は暫くお待ちください

太陽神様と鶴丸 小噺→←太陽神様、兄同士



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akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年7月15日 2時) (レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 短刀達と鬼ごっこをお願いします。太陽神、かっこよくてめっちゃ好きです! (2019年11月14日 16時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 長谷部とイチャイチャしてほしいです。設定などはお任せします。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 面白いです!更新頑張って下さい! (2019年8月15日 17時) (レス) id: 551fba8171 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年3月18日 3時

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