太陽神様、審神者になる

太陽神様、お初 一 ページ1

こりゃえらく汚い場所に来たもんだ

綺麗好きな俺には
いたくない場所だ

汚い所だとは露知らず
やって来た俺

太陽神、アマテラスオオカミ
俺様の事知ってる人いるの？
知らない人はWikipediaってやつで
調べてくれ
説明、めんどくせぇ

それよりも、だ
とりあえず、一ついいか？




『おい、家畜』

「は、はい…;」

『とりあえず、半殺しでいい？』

「とりあえず、その刀をしまってくださると嬉しいです…！」

『……俺様ここの審神者になんの？』

「い、いえ！！
その、このような場合の本丸は
悪い例でありまして…！
このような本丸もありますよって
話でして…決して、アマテラス様が
ここの審神者になるとは
決まってないのですが、なっていただけたら
こちらとしても
有難いのですが、ですが
しかしアマテラス様のような高貴なる御方が
なるべきではないと思うのですが
神の救いとやらで
導くのも良いのではないかと
思うのですが、アマテラス様のお心のままに
我々は従う所存ですが、うんたらかんたら、ああでもない、こうでもない」





長々と話す家畜、話が見えてくる

人間で手が負えなくなったから
神頼みってな
こういう時だけ神を信仰し崇める

そして、たくさんの人間を送り込んだが
帰らず人になり
人間では手に負えなくなり
目には目を歯には歯を

神には神って、何様なつもり？
その首一つで済む話じゃねぇな




『…神を無下に扱ったのはあんたたち
人間だろう？
なのに、手が回らなくなって
俺に《審神者》させるって
どう言う了見なの？』

「そ、それは…！」

『最後に神頼りって
随分、虫のいい話だな
まぁいいや

言っとくけど
お宅らが住んでる《日本》なんて
一瞬で沈める事、可能だから
忘れんなよ？』

「は、はいぃぃぃ…！！」








ー太陽神様、ご機嫌ななめー


っで、俺は何すればいいの？

と、とりあえず
中にいる刀剣達と
お目通りお願いします…！

なるほど
それで、お前も来るんだろう？
逃げる、なんて言わせねぇよ？

ひぃえぇぇええ…！！
ご、ご慈悲をーーー！！

人間の後始末は人間がやれ
いざとなれざ
俺が守ってやるよ

さらっとカッコイイ事
言っても、今は別の意味で
胸が震えますー(泣)！！

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