32話 迎えに ページ32
「大丈夫ですよ」
桔梗の顔を見た
優しく微笑み俺を見ていた
鶴丸さん、私は大丈夫です
何があっても
必ず生き抜いてみせます
だから、そんな悲しい顔
やめてください
その微笑みが儚い印象をくれる
いつか消えてしまいそうな
その微笑み
俺は、小さな体を抱きしめた
約束してくれ…
人間は、約束が好きなんだろう…？
必ず生きると
約束してくれ
そう、伝えれば腕の中の桔梗は
優しい声で、お約束しますと
俺の耳に届けた
それから俺達は光坊がいる
部屋へやって来た
障子を開ければ蹲ってる光坊がいて
光坊…声をかければ
顔を上げた
鶴さん…弱々しい声
「伽羅坊は何処に？」
「……言わせないでよ、鶴さん…
わかってるでしょ…」
「あぁ、わかってる
だから、聞いてるんだ
伽羅坊を…大倶利伽羅を治せるかも知れないんだ」
「！！…本当に！？」
「あぁ、だから
教えてくれ
伽羅坊は何処にいる？」
「伽羅ちゃんは戦場に…
拾って帰ろうとしたんだけど
遡行軍が襲ってきて
それどころじゃなくて
置いて帰ってきちゃって…！
僕の事…守ってくれたのに…！」
「…そうか
それで、どこの戦場に
置いてきた？」
「阿津賀志山…」
では、阿津賀志山に
出陣という事でいいですか？
鶴丸殿
一期がそう言ってきた
俺は一期だけじゃなく
他の連中も見た
いいのか…？
そう聞けば
何を言ってんの？当たり前でしょ
加州が呆れていた
大将は俺っちが守るから
安心して行ってくれや
鶴丸の旦那！
背中をばしっと叩かれる
じゃぁー阿津賀志山に
しゅっぱーつ
髭切が歩き出せば
兄者！気を引き締めてくれ！
膝丸が追いかけた
さっさと終わらして帰ってくるよー
加州も歩き出す
ははは、給料分は
働くとするか
なぁ、鶴？
三日月も追いかけるように歩く
隊長は鶴で良かったか？
桔梗
振り向いた三日月がそう言えば
桔梗は頷いていた
「お帰りお待ちしております
だから、無事に帰ってきてくださいね
お約束です」
「あぁ、わかった
驚きの結果を君にもたらそう」
桔梗と約束したんだ
帰ってくるに決まってる
だから
桔梗も約束守ってくれよ
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三三七拍子 - 源氏兄弟の名前のくだり、もうほんっと大好きです！ (2019年6月26日 10時) (
レス) id: fda3082ed3 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - オリジナルフラグ外せば違反にならないから、今のうちに外してしまおう？ (2019年1月12日 16時) (レス) id: 9e58c80ee2 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう (2019年1月12日 16時) (レス) id: a2860cc4ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベスくん | 作成日時：2019年1月12日 16時
