天涯の巫女と付喪神様

16話 一休み ページ16

さてさて源氏兄弟の件も終わった
君、どうするんだ？
鶴丸さんがそう聞いてきた

どうするとは？聞き返せば
ジト目で私を見てため息
君、俺たちの主になるなら
もうちょい勉強しないとなぁ
そう言われ、すみませんと謝る

こんのすけちゃんに聞けば
あれ？
そう言えばこんのすけちゃんは
どこに？







「ここです！きーきょーうーさーまー(泣)ぐるぐる縄で動けません(泣)」









探しに行った方がいいよね
こんのすけちゃんがいないと
審神者としてのお勉強も出来ないし

うん、探しに行こう
そしたら他の刀剣様にも
お会いできるだろうし

こんのすけちゃんを探しに行っても
いいですか？と聞けば
やめておけ、危険だ
膝丸さんがそう言う

ここは敵の巣窟、君が無闇矢鱈に
でたら狙われるぞ
鶴丸さんも言う
で、でも、こんのすけちゃんが…
不安になる
一人でいるとなったら
探して見つけてあげたい

俺が持ってくる、俺がぐるぐる巻にしたからな
膝丸さんが腰を上げる
じゃぁ何か甘い物も
持ってきてくれると嬉しいなぁ
髭切さんが微笑む







「兄者…」

「お腹すいてね
ほら、腹が減っては戦ができぬって言うでしょ」

「この本丸に甘味などあるのか？
いや、兄者のため
俺は何処にでも探しに行くぞ！」

「呑気だな、髭切は」

「あ、兄者を愚弄するな、鶴丸！
では、兄者
行ってきます」

「うん、行っておいで
大丈夫、大丈夫
ちゃんと『桔梗』の事は護るから」

「あぁ、桔梗の事は兄者が、え？」

「ん？」

「あ、あああ兄者！
俺の名は！？」

「肘丸だったかな？」

「主は！？」

「え？」

「桔梗」

「俺！！」

「花丸？」

「主！」

「はい」

「桔梗」

「俺…！！」

「本丸？」

「くっ…！！！

行ってきます！！兄者！！」

「ん？うん、いってらっしゃい」







兄者なんて、兄者なんて……！！
大好きだーーー！！！
そう叫びながら出て行った膝丸さんに笑う

ははは、お前の弟は愉快な奴だな
三日月さんがそう言えば
髭切さんは、そうだね、からかうのが楽しいねと微笑んだ




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誰かヒロインちゃん
描いてくれないかなー。

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