43話 夜の帳 ページ43
眠れなくて見上げた夜空
薄く晴れた夜空からは
月の明かりが陽を差したように
零れていた
柱へ体を預け見つめるその景色
少し肌寒い夜風が気持ちいい
少しだけ火照っている私には
丁度いい夜風
ここに来てぎゅっと詰まりすぎた
事に、いろいろあって
大変だった
二度も死にかけるなんて
私の人生に死が寄り添ってるのかな
死神さんが近くにいたりして
そう言えば
最初に出会った紅丸さんや金太郎さんに
あれから会っていない
何してるのだろうか
いつかまた、会えるのだろうかと
そう思いながら二人を思い出していた
「桔梗ー」
「清光さん」
「風邪ひくよー早く中へ入って
ただでさえ、あんた
体弱いんだからさ」
「心配してくれてるのですか?」
「べ、別に
あんたの心配なんかしてないし
倒れられたら面倒なだけだし」
「ふふ、なら倒れても
ほっといてください
面倒なのでしょう?」
「面倒だけど…まぁ仕方ないから
倒れたら俺が支えてあげても
いいけど?」
「支えられてあげても
いいですけど?」
「可愛くない言い方」
「清光さんも」
微笑みそう言えば
俺は可愛いしー、そう言いながら
隣へ座る
着ていた羽織を脱ぎ
私の肩へかけてくれる
ありがとうございますと
お礼を言えば、別に…風邪引かれて三日月から説教くらうの、嫌だからね
そう言いながらもこうして
小さな優しさが嬉しくて
笑みが零れる
少し清光さんと仲良くなれたかな?
そう思いながら見つめたその横顔
そしたら、なに?と見つめ返される
紅い目が私を映した
宝石みたいに綺麗な紅
何が不満で閉じ込めたのだろうか
こんなに綺麗な紅を持つ人は
きっと、清光さん以外に
いないと思う
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三三七拍子 - 源氏兄弟の名前のくだり、もうほんっと大好きです! (2019年6月26日 10時) (レス) id: fda3082ed3 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - オリジナルフラグ外せば違反にならないから、今のうちに外してしまおう? (2019年1月12日 16時) (レス) id: 9e58c80ee2 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう (2019年1月12日 16時) (レス) id: a2860cc4ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年1月12日 16時