6話 ページ6
お姫様？私が聞き返すと、そっ、お姫様。にっこり笑った羽鳥さん、王子様ってことは‥恋人‥？
恋人ですか‥？と私が聞いた時、エレベーターのドアが開いた
玲ちゃん、1階についたよ、私の問いかけに答える事もなく羽鳥さんが言う、私はありがとうございますと御礼を言い降りた
「さっきの問いかけだけど、槙は《恋人になれないんだ》」
「え‥」
「でも、Aにとったら槙は王子様で、槙にとったらAはお姫様なんだ、じゃぁね、帰り気をつけて帰ってね」
「羽鳥さん‥！」
エレベーターのドアが閉まる、意味深な言葉だけ残して羽鳥さんは戻っていく、恋人になれないってどういう事なのか
どうして、5人目のRevelに会わせてくれないのか‥
私は思考を巡らせながら帰路につくのだった‥
それから翌日‥
「泉、新たなスカウト依頼が来た」
「はい、頑張ります！」
「Revelの5人目、白鷺 Aさんだ」
「！？」
「へー、次のスカウトAなんだ」
「夏目、知ってるのか？」
知ってるも何も、だって俺の家と交流ありましたから
そんときから仲良しですよ、俺、夏目くんの言葉に驚く
樹さんも何となくは知ってるんじゃないですか？この質問に、あぁ俺も何度か会ったことはあると頷いていた
「だが、別に仲良くは無い
家同士が交流あっただけの事だ」
「でも、次のスカウト対象がAって骨が折れそうだね」
「どうしてですか？夏目くん」
「A、女性恐怖症ですからね」
「！！‥だから、昨日‥
なんで女性恐怖症か知ってる？夏目くん」
「‥まぁ知ってるけど、本人の許可無しでは話せない過去だから
いくら君の頼みでも話せないよ、ごめんね」
申し訳なさそうに謝った夏目くんに、私の方こそごめん、無粋だったね‥と謝った
白鷺さんの過去‥女性恐怖症、何があったんだろう
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作者名：ベスくん | 作成日時：2021年12月8日 2時
