もう1人のRevel (ページ5)

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5話ページ5

大丈夫だと安心させるように、その小さな手を掴んだ
慶太‥うん、ありがとう、力なしに微笑んだA

桧山くん、堪らず亜貴が声をかける
言い合っていた二人がこちらを見つめてきた、少しピリついた空気
そんな空気を壊すかのように、亜貴が桧山くんの前に行き、これ桧山くんにって、さっきの生け花を渡す

「ほう、綺麗だ
あとで礼を言わないとな」

「へぇ、いいな、桧山ばっかり
俺も一つくらい欲しいな」

「本当、凄く綺麗です！神楽さんが生けたんですか？」

「はぁ？僕じゃないし
て言うか、急ぎじゃないなら悪いけど今日は帰ってくれる？」

「神楽まで‥はぁ‥」

「で、でも‥今日にはこの資料を見て欲しくて‥」

引き下がらない泉に神楽が少しイラついてる、俺の後ろにいるAが少し顔を出し見つめた
鞄から出したファイル、お願いします！と頭を下げる泉
はぁ‥とため息をついてる亜貴、これは見ないと帰らないパターンかもねと笑ってる羽鳥

横から伸びてきた手、桧山くんがファイルを受け取り
調べてまた後日持って行く、だから悪いが今日は席を外してくれ、すまない、その言葉に泉が御礼を少し寂しそうな顔をして出て行った

その後を羽鳥が追いかけて行った

『‥あの人‥』

「あぁ、マトリの泉玲、スタンドのスカウトもしてる
どうした？」

『ううん、なんでもない』

「？」

「玲ちゃん」

「羽鳥さん？」

「ごめんね、今日は‥」

申し訳なさそうに謝ってきた羽鳥さんに、いえ！大丈夫です！と答えた
羽鳥さんは優しく微笑んでくれた

下まで送るよ、エレベーターのドアが開いたと同時に中に入った
私は、いいですよ、皆さん待ってますよ？と言えば、俺が玲ちゃんと話したいし、玲ちゃんも聞きたい事あるでしょ？羽鳥さんがそう言う

Aさん、桧山さんと羽鳥さんの会話を聞く限り、大事にされてる女性なんだろうと印象を受けた

帰り際、槙さんの後ろにいて隠れていたから顔とかは見えなかったけど

「皆さんにとってAさんってどういった方なんですか？」

「そうだね、俺と桧山は可愛い妹みたいな感じで
神楽は大事な幼馴染かそれともって感じだね、槙は《お姫様》かな」

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