13話 ページ13
慶ちゃんが珍しくブティックに付き合って欲しいとメールがあった
休日、慶ちゃんの車に乗り込み向かう
「いらっしゃいませ」
女性店員が出迎える、慶ちゃんが少しきょろきょろしながら品を探している、ここは紛れもなく女性の物
Aにクリスマスプレゼントでも買うのだろうか
慶ちゃんが立ち止まった場所は《ヒール》が置いてある棚
「Aにプレゼントするの？」
「あぁ、ヒールが折れたみたいで
クリスマスも近いからプレゼントしようと」
「へぇーいいね、僕も何かプレゼントしよ
それで慶ちゃんはどれにするの？」
「まだ決まってない
亜貴にいろいろ意見聞きたい」
「おっけー、任せてよ」
うーん、Aは色白で可愛らしい感じだから、ヒールのカラーはパステルとか、高くなくて丁度いい高さがいいと思うなー、そんな事をいいながら選んでいく亜貴
目に付いたAに似合いそうなヒールを次々と見繕っていく
さすがは亜貴だな‥と眺めていれば、1つのヒールにめがいく
水色のヒール‥ストラップの所に真珠のチャームがついており、トップリフトは金色、アウトソールと中敷は濃い青色
どこかのプリンセスを思わせるようなデザイン
「慶ちゃん、だいたいこれくらい決まったよー‥‥って‥もう、決めてるじゃん、たく」
「‥‥‥‥」
「いいじゃん、それ
Aに絶対似合うよ」
「！‥亜貴、驚かすなよ」
「僕は別に驚かせてないけど？っで、それにするんでしょ？」
「あぁ、これにする」
綺麗に包んで貰い後頭部座席に置く、渡すのが楽しみで仕方がない
喜ぶAの顔が浮かび自然と緩む頬
俺はそのヒールに似合うﾜﾝﾋﾟｰｽとかあげようかなー
亜貴がそう言いながら、デザインはどうしよーとiPadにデザインを描いていた
あぁ‥早く渡したい、Aの喜んだ顔が見たい
早くクリスマスにならないかな
ワクワクした気持ちと共に車を走らせた
続く (更新停止中)
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作者名：ベスくん | 作成日時：2021年12月8日 2時
