11話 ページ11
「ごめんね、玲ちゃん」
「いえ、私が《女性恐怖症》だと知ってたのに近寄ってしまったから‥怖がらしてしまいました‥」
「ねぇなんで《女性恐怖症》だって知ってんの？
慶ちゃんといたのも気になるし‥もしかして、次はAをスカウトって事？」
「‥‥はい」
神楽さんの言葉に頷いた、女性恐怖症は夏目くんから聞いたと答えた、今日槙さんと居たのは《なんで日本画家に誘ったのか》と聞かれ、Aさんのスカウトの為とお答えしました、包み隠さず言おう
槙さんに、Aさんの事を聞きました
過去に《虐め》にあっていたことを‥私がそう言葉を紡げば少し重たくなった空気
「槙さんにはこう言われました
《スカウト》をしないで欲しい、だからAさんは諦めて欲しいって‥
だけど、虐められていた理由については聞いていません
それ以上は教えてくれませんでした」
「泉、お前は何故Aをスタンドへスカウトしたい？
はっきり言うがAはRevelで活躍出来る存在じゃない
情報処理に長けてる訳でも、収集に長けてる訳でもない
それなのに何故欲しがる？
上から言われたから、スカウトしようとしてるのか？」
「‥‥‥‥」
桧山さんの言葉に言い返す言葉もない‥確かに何故、上の人間はスカウトしろだなんて言ったのだろうか‥
―300年の歴史がある古き名家でね―
―いくら束になっても白鷺に勝てない―
羽鳥さんの言葉に、はっとした
上がスカウトしろと言ったのは《後ろ盾》が欲しいから‥？
きっと桧山さんもそれを見抜いてるから
白鷺と言うブランドを抱き込めればよりスタンドは強くなる
口を閉ざした私‥
「別にAをスカウトしても構わない」
「桧山くん！？」
「止めないんですか‥？」
「あぁ
断言する、Aがスカウトを受けスタンドの加入はない
だから好きにしたらいい」
「(断言された‥‥でも、今の状況ならそうかも知れない‥)」
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作者名：ベスくん | 作成日時：2021年12月8日 2時
