もう1人のRevel (ページ1)

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1話少しの過去話ページ1

俺と亜貴、Aはガキの頃からの幼馴染

だから、三人でいる事が当たり前だった

「ねぇーその傷どうしたの？」

『うん、ちょっとカッターで切っちゃって‥』

「大丈夫か？傷、痛いか？」

『ううん、大丈夫だよ、慶太』

「もうー、Aドジなんだから
次からは気をつけなよ」

『うん、亜貴、ごめんね』

あの時、その小さな変化を気づいていれば‥
もっと疑っておけば、こんな事にはならなかった‥

『あれ‥忘れ物したみたい‥』

「何を忘れたんだ？」

『うん‥大丈夫、たぶん家にあると思うから‥』

「教科書とかだったら貸してあげるから」

『ありがとう、亜貴』

優しく微笑んだA、その微笑みの裏に隠した闇に気づけていれば
きっとあの時、隠したのは俺たちに悟られない為で‥

「A、熱長引いてるね‥」

「あぁ‥」

―熱がなかなか引かなくて‥暫く学校いけない、ごめんね―
そのメールを鵜呑みにした俺が悪かった

その後に聞いた‥Aが倒れたと‥
《栄養失調》《精神的苦痛》《睡眠不足》この3つが原因だと
点滴を打たれるAを見つめていた‥

「慶太くん、亜貴くん‥Aは学校で虐めにあってなかったかな‥？」

「「え‥」」

ここ最近、食事もしてなくて眠ろうとしたら何かに怯え始めて‥泣いているんだ、桧山くん達がいる学校にいつも楽しそうに行っていたのに‥《学校に行きたくない》と言って引きこもってしまってね

―槙やめろ！！相手は女の子だろう！！―
―羽鳥、離せよ！！―
―慶ちゃん、やめて‥！―
―槙、落ち着け。‥今は落ち着くんだ―

―‥んでだよ‥なんでだよ‥っ‥こいつらのせいでAはっ‥

Aが死ぬかも知れないんだぞ‥！！―

悔しかった‥悔しくて堪らなかった
俺にもっと力があれば‥もっと、あいつの事を気にかけていれば
こんな事にならなかったのに‥

でも、今は‥

『慶太、帰ろう』

「あぁ」

今度こそ守ってみせる

俺の全てを懸けて守る

お前の為なら、全てを捨てる覚悟だってある

どんな困難が来ても、怖い物から守る