【ハイキュー!!】私の初恋でした＊初恋の絵本＊【菅原孝支】

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体育館に入ると、早速バレー部の人達から注目を浴びる。
そりゃあ、見慣れない人が来たのだから、そうなるだろうけれど。





「お、来たか」


「あー、もしかしてあれが菅原の言ってた望月さん?」


「おぉっ美人マネージャーが二人に!?」





なんて、色んな声が聞こえる中。






　


「望月さん…」









　
彼の声が、聞こえた。





『す、菅原君……』



「一週間も経ったから、来ないかと思ってた。来てくれたのか」




そこには、少し汗をかいた菅原君がいた。
“来てくれた”って事は、待っていてくれたと受け取っていいのだろうか。






『えっと、その……なかなか見学に行けなくてごめんなさい。い、今更だけど、見学に来ました』





「そっか…来てくれてよかった」








菅原君はそう言って笑ってくれた。


なんだか恥ずかしくて俯く。
けど、来てよかったかも、と心の中で思った。






「えーと、マネージャーの仕事については清水から聞いて。そこの眼鏡の…」





菅原君は、先程のマネージャーさんを指差した。


(マネージャーさん、清水さんって言うんだ)


清水さんは、私と目が合うと少し微笑んでくれた。
やっぱり、綺麗な人。なんだか、マネージャーをやるのが本当に私でいいのかな、なんて思う。




あぁ、その前に紹介しなきゃな、と言って菅原君は徐にバレー部員の皆さんに向き直った。
皆の視線は私に集まる。





『え……』


「前にも言いましたけど……マネージャーに誘ってた望月Aさんです。今日は見学に来ただけで、まだ本入部ではないので」



『あ、え、えっと…よろしくお願いします』





ぺこりと頭を下げると、バレー部員さん達からもよろしくお願いします、と返ってきた。
見知らぬ男子達に囲まれ、挨拶されるのはなんだか少し変な感じだ。
でも、どうやらバレー部員さん達は私を歓迎してくれているみたい。








(やっぱり、来てよかった…)









何かが、変わるような気がした。









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