アルカリ性のなみだ2

47話 ページ4

久しぶりにお洒落をして、







上機嫌なまま家のドアを開けると、








久しぶりの外の空気はなんだか少し冷たくて、







なんだかスッキリとしていた。









すぅっと外の空気を大きく息を吸って、






軽い足取りで家を出た。









──────────────









暫く大通りを歩いていると、





私が昔から通っている、有名な美容院の前で足を止めた。









前と少し外装が変わってたけど、






窓から見える店内の雰囲気は昔通り。









あまりに久しぶりに来たから、なんだか入りずらくて








店の前で少し戸惑っていると、









目の前のドアが勢いよく開いた。









??「あら〜!!Aちゃん!!超絶久しぶりじゃない〜♡」









聞き覚えのある、野太い声。









A「龍ちゃん久しぶり!!(笑)」









目の前に立っていたのは、







私の旧友である、橋本龍二(はしもとりゅうじ)







通称、龍ちゃん。








喋り方から分かるように、オネェである(笑)









龍二「前は週に1回くらいは来てたのに、急に来なくなっちゃって心配したのよ〜？」









私の背中に手を回しながら、中へと誘導する彼。









188cmの高身長で、






色白で小さな顔に、高い鼻、大きな目。








密かに彼のファンクラブが出来るっていうのも、納得ができる。









龍二「窓からAちゃんが見えたから、思わずお客さん放ったらかして来ちゃった♡」









私のコートを手際よく脱がしながら、慣れた手つきでハンガーにコートをかける彼。








細くて長い指がスルスルとコートを整えていく。









A「えー！龍ちゃんそれはダメでしょ！」








嬉しい反面、そのお客さんへの申し訳ない気持ちが...









龍二「あら、いいのよ！どうせいつもの常連さんだもの！分かってくれるわよ♡」









グイグイと私を店内の奥へと連れ込むりゅーちゃん。









相変わらずキャラが濃いなぁ(笑)

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