溺愛するほど好きなんです。

▽. ページ32

赤side


先生からの呼び出しが終わり教室に戻ると同級生と話している様子のとも。


少し嫉妬してそいつを追い払う。


なんとなくともが悩んでるような顔をしていたけど、ともが大丈夫だと言うからあんまり深く聞かないことにした。


でも、心配やから少し気にかけてあげへんと、





ともと一緒に家に帰り、夕飯の準備をしてるときも、ご飯を食べるときもなぜか随時上の空なとも。


これは、ちゃんと話聞いてあげへんとやな、


緑｢だいき、あがったで。｣


お風呂から上がってきたともを先に寝る準備を終えた俺がベッドの上に座り、ともを呼ぶ。


赤｢とも、ちょっとおいで。｣


俺の足の間にともを座らせ、タオルを取り、頭を拭いてあげる。


ともは凄くスキンケアを大切にしてるから丁寧に髪の毛を拭く。


赤｢なぁ、とも？なんか悩んでることあるやろ。俺に教えて？｣


緑｢だいき……｣


頭を拭きながらやからともがどんな表情しているのかは分からない。


赤｢ともが悩んでるの見るの辛いねん。大好きやから、愛してるから。一緒に悩んで解決してあげたいねん。｣


緑｢…、だいき、兄弟で恋とか愛し合うのってそんなに変やの？大毅は俺のこといっぱい好きって言うてくれて嬉しいけど…みんなにおかしいって言われて、やっぱりこれはいけないことなんやないか、って思ってまうの、｣


ともが悩んでたことは、俺が想像してたよりもずっと難しかった。


赤｢そやなぁ。その人たちは本当の愛が分からんのやな。好きなんやから性別もなにもかも関係ないんやない？ともがそうやって悩んでるってことが俺にとって愛しくてしゃあないんやで。｣


緑｢本当の愛…｣


赤｢おん。やから、ええの。他の奴に何言われてもともはずっと俺のもんやし、俺はとものもの。｣


緑｢うん…｣


赤｢んふふ、まぁたそんなに暗い顔してぇ！可愛いお顔が台無しですよぉ。｣


むにぃとほっぺたを引っ張る。


緑｢いひゃぃっ、だいき、！｣


ちょっと笑ってくれたとも。


赤｢笑顔の方がかわええよ。ともは。やから、悩んでることがあるなら俺に言って、解決して二人で笑い合えればええやん。｣


そうやね。って一番の笑顔を見せてくれたともを抱きしめて眠った。

終わり ログインすれば
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