溺愛するほど好きなんです。

▽愛 ページ31

緑side


同｢なぁ、ともひろって、好きな人居らんの？｣


同級生に不意に聞かれたその質問。


好きな人……。


すぐに思い浮かぶのはやっぱり大毅。


緑｢ん？大毅やけど、？｣


同｢は？まだそんなこと言うてんの？？お前ら兄弟やん。｣


兄弟やと、あかんの…？


俺には兄弟だから、とかがよく分からん。


流星とのんちゃんは俺と大毅が好き好き言うてるのを見ても別に変だと言わない。


やけど、同級生には変だ、と言われる。


確かに兄弟は結婚とかはできないけど、大毅が優しく好きなんやからそんなんどうでもええんやで。って教えてくれる。


緑｢んー…あかんの？｣


同｢兄弟で恋愛なんて意味わからん。｣


赤｢おい！お前、なにともに話しかけとんねん。｣


同｢うわ、ちょっと話してただけやし！｣


大毅が来ると、すぐにどっかに行った同級生。


んー…やっぱり兄弟で、好きになるのはおかしいんやろうか……。


赤｢とも、大丈夫か？なんか変なこと言われてへん？？｣


緑｢んーと、大丈夫やでっ！ちょっとだけ、勉強のこと、お話してただけやから！｣


大毅はいつも俺のこと気にかけてくれるから、これを言ったら多分大毅に迷惑をかけてまうんやないかって少し誤魔化した。


赤｢そっか、なんかあったらちゃんと言うてな。｣


ポンポンと優しく頭を撫でてくれた。

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