溺愛するほど好きなんです。

▽守る ページ30

赤side


俺たちが幼稚園の頃。


緑｢だいきっ、｣ｷﾞｭｯ


ともの前に現れたのは近所でも怖いで有名なわんちゃん。


ともは今は犬や猫が大好きやけど、小さい頃は自分より大きい動物が怖くて、いつも俺の後ろに引っ付いてこのわんちゃんから逃れていた。


でも、その時はなぜかわんちゃんのリードが外れていてともの前にわんちゃんが出てきたのだ。


ともはやっぱり怖いらしく俺の服の袖を引っ張った。


赤｢とも、おい！いぬ！！！ともの前から離れろぉ！！｣


ワンッ！！！


犬が俺に向かって吠えた。


赤｢ぅっ、……｣


緑｢こわぃ……泣｣


ともはすぐに涙目になる。


赤｢がるるるるる！！｣


犬に負けじと俺も威嚇する。


すると、犬は目の前から消えていった。


はぁ……。ちょっと怖かったぁ。


赤｢とも、もうだいじょおぶやで、だいきがわんちゃんばいばいした！｣


ともは恐怖にｷﾞｭｯと瞑っていた目を開ける。


緑｢だいきっ、ありがとぅ…泣｣ﾋｸｯ


赤｢もぉ、なかんの！とものことはだいきがぜったいにまもるから！！｣


そう言ってともの頭を撫でてあげた。


緑｢……、ぅんっ！｣


すると、ともは涙を服の袖でくしくしっと拭って笑顔で頷いてくれた。


小さい頃のそんな約束は俺にとってはとても大事なもので、今でも守り続けている。


赤｢なぁとも、覚えてる？？昔、近所の犬が怖くて、いつもピーピー泣いてたよな。｣


緑｢やって、あのときは自分より大きくて本間に怖かったんやもん…。｣


赤｢ふふ、かわいかったなぁ。俺に抱きついてこわぃって泣いてて、笑｣


緑｢むーっ、だいきうるさいっ！！｣


あ、拗ねてもうた。ちょっとからかいすぎちゃった？


ぷくぅとほっぺたを膨らませる姿はやっぱりあの頃のままでまた、かわいいなぁって思った。

▽愛→←▽.

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