溺愛するほど好きなんです。

▽ライバル ページ28

赤side


むむむ……。なんやねん、あいつ。


みんな、聞いてや！！！


ともがな、この前ダンボール持って帰ってきたんよ、


中覗いたら、子猫がおってん。


ともは可愛いものが好きやから、飼いたいって言うからええよ。って言うてん。


可愛いと可愛いやから、俺も癒されるやろ、って思った。


なのに……


緑｢みるく〜、おいでぇ。｣


ニャンッ


みるく。なんて可愛らしい名前をつけて、ともと猫はすぐに仲良くなった。


それはええねん。


やけど、猫がともの膝の上に乗ってともの手ペロペロしてんねん。


あそこは俺の場所やのに。俺やってとものこと、ペロペロしたぃ……


緑｢はぁ、かわえぇわぁ。｣


緑｢ゎっ、みるくっ、どこはいってんの、！｣


ともの声に我に返り、猫を探すと、


なんと、猫は…ともの服の中に入っていた。


緑｢くすぐったぃ、ぁははっ、｣


とものモコモコパジャマの首元から顔を出した猫。


んにゃっ、


緑｢ぎゃっ、もぉ…｣


プチッ


猫に嫉妬とか、ダサいのは分かってるんやけど、やっぱり無理や。


無言でともに近づく。


スッ


ともの服の裾から手を入れ、猫を掴む。


緑｢んわっ、だぃき、？｣


グイッ


そのまま猫を引っ張り出す。


にゃあっ、


緑｢な、なにすんねんっ、かわいそうやろ、！｣


ぎゃあぎゃあ文句を言うとも。


トンッ


そんなともを後ろに押し倒して馬乗りになる。


猫は知らん顔してどっか行ったみたいやわ。


赤｢なぁ、俺のことほったらかしにしすぎちゃう？｣


緑｢ぇ、でもっ、みるくがっ、｣


赤｢俺よりも猫の方が好き？ともの彼氏は猫？｣


緑｢ち、ちがぅっ、｣


赤｢そうよなぁ。ほんなら、簡単に触らせちゃあかんよな？こことか、｣ｽｯ


とものむにむにのお腹を撫でる。


緑｢ひゃっ、｣


赤｢そうやって、誰にでも可愛い反応見せてるんとちゃうの？｣


緑｢みせて、なぃっ｣

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