溺愛するほど好きなんです。

▽. ページ18

赤side


最近、同じクラスの◯子って言うやつが俺にベタベタしてくる。


今日も俺の前でわざとらしく転けて、おんぶしろ、なんて言う。


早く家に帰ってともといちゃいちゃしたかった俺は、仕方なくおんぶで保健室まで運んだ。


こいつのせいで最近ともといちゃいちゃできてないのは分かってた。


やから、今日は、こいつを断ってともと早く帰ろうと思ってたのに…


ともが怒って教室を飛び出して行った。


ともが怒ることなんてめったに無くて、びっくりしてしばらく固まっていた。


はっ、！！とも！！


俺はともを探しに行く。


ｸﾞｽﾝｯ


学校中を探し回っていると、屋上に続く階段から泣き声が聞こえてきた。


赤｢とも、？｣


緑｢ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽﾝｯ 泣｣


ｷﾞｭｯ


泣いて顔をあげてくれないともを抱きしめる。


赤｢とも、ごめん！｣


緑｢ゃ…泣｣


赤｢こっち、見て…？｣


優しく顔をあげさせる。


赤｢とも。ごめんな？最近、ともに構ってあげられヘんくて。｣


緑｢あの子…ばっか、いやゃ…泣｣


赤｢ごめん、俺がもっと早く断ってれば…｣


緑｢っ、大毅、優しいのは…俺だけ、にして……｣


目に涙を溜めてるとも。


不謹慎やけど、可愛い。


ｷﾞｭｳｩｩ


赤｢当たり前やん。俺にはともだけやて。ずっとずーっと一緒。｣


緑｢ん……。｣


赤｢ともは俺の大切な可愛いお姫様やねんから。｣


そのままともが分かってくれるまで優しく教えてあげて、家に帰った。


次の日から、あの女の子は俺に絡まなくなった。


というか、俺が全部無視してる。


やって、俺にはともしかおらへんから。

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