ちっちゃくて可愛い。

▽悲しい ページ16

赤side


緑｢うぅ…ｸﾞｽﾝｯ｣


ともが俺の膝の上で俺のお腹に顔を埋めて泣いている。



赤｢ともぉ、泣かんでやぁ…｣


その原因は…


赤『悲しぃ……』


俺が小熊役をやった、あるミニドラマでのこと。


緑｢くまさんっ、かわいそぉっ泣｣


赤｢うぅぅ…ともぉ、｣


どうしようもなくオロオロしていると、


橙｢あれ、もんちぃ、なんでぐずぐずしとるんよぉ。｣


照史がやって来てとものほっぺたをぷにぷにしてる。


緑｢あっくぅん…！しげがぁ、｣


橙｢もんちっ、おいで！｣


ｷﾞｭｯ


照史の膝の上に移動したとも。


橙｢もんち、あの熊さんなぁ？悲しいけど、優しくて楽しい熊さんなんやで？｣


緑｢うぅ…泣｣


橙｢ほら、しげやってもう悲しいお顔してへんやろ？｣


照史がそう言うとチラッと俺の方を見て顔を確認したとも。


パチッと目があって、とものくりくりの目が不安そうなのを見て、ニコッと笑いかけてやる。


緑｢しげぇ…泣｣ｷﾞｭｰｰｯ


すると今度は、俺の首に腕を回して抱きついてきたとも。


可愛い…！！！


赤｢ふふ、ともは泣き虫やなぁ。｣


緑｢やってぇ、しげがかなしいと、とももかなしぃっ｣


はぁ…。可愛すぎやって。


赤｢それにあれは、ドラマやから、俺はともが側にいるだけで幸せなんやで。｣


緑｢んぅ…ほんま、？｣


赤｢おん。やから、ともは悲しい顔せんといて？｣


緑｢…わかったっ、｣


赤｢よし！ほな、ケーキでも食べに行く？｣


ともと行こうと思っていたケーキ屋さんの写真を見せながら、そう言うと


笑顔で


緑｢うんっ！！｣


と頷いたともは、可愛い熊のチョコケーキを食べてご機嫌でした。

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