トリップは知っている Part３

＊番外編 カオスな仲間達とスキー実習！←６ ページ9

＊-嫉妬-＊



今、私は他のクラスの実行委員の子達に囲まれている。


中にはあまり喋らない女子、男子まで話しかけてくれた。

みんな時々、顔が赤くなってぼーっとするんだけど…
誰かに恋でもしてるのかな。青春だね。

囲まれていて正直悪い気はしない。
でも流石にここまで褒められると照れるなぁ。

翼は向こうでムスッとしているけど。


これからスキー実習っていうのに、どうしたんだろ。


翼「…A」

『うおっと、何？この空間に翼も入りたい？』


翼は急に私の腕を引っ張った。

あ、焦った〜！
さっき思いっきり転びそうだった。


ダサいと思われなくて良かった…



「そういやツバサって姫咲と付き合ってんの？」
「確かに。友達にしては距離が近すぎる」
「2人って仲良いよね〜」


え？え？
私は違うよ〜。と否定しようとした。

すると、翼は私の口を手で塞いでこう言った。



翼「うん、俺ら付き合ってるんだ」


え、ちょ、何言ってんの‼
これ冗談じゃ無いって‼

自由に恋愛させて！


否定したいけど口が塞がられてて言えない。
何んてこったパンナコッタ。






＊-最強ライバル現る-＊



「お前、Aに何してんの」


た、助かったぁ…

翼の手から、
やっと解放された私は、すぐに周りに誤解を解いた。

「翼ドンマイだわ…」なんて言っている人もいたけど。



「A、大丈夫？何もされてない？」


『うん、翔太、大丈夫だからその殺気をしまって』

こいつは、暁翔太。
“あかつき”っていつも読みにくい苗字何だよね←

部活はサッカー部。
頼り甲斐のある幼馴染。

長い付き合いで、とても執着心が強い。




翼「あいつ、誰？」

『私の幼馴染の暁翔太だよ』


私たちがコソコソ話していると、
翔太は、聞こえていたようで悪戯に笑った。




暁「幼馴染じゃなくて彼氏じゃねえの？」

『翼と同じこと言うね』


そう言うと、翔太はポカーンとした。




暁「お前相変わらずモテてんな…」

『んなことないって。翔太の方がモテてんじゃん』


暁「KZとか言う奴にも好かれてんだろ？」

『そんなの噂だよ』



暁「お前なんかにAを渡してたまるか。絶対負けねぇ」
翼「自信ありげじゃん、ま、負けないけどね」

『ちょっと、2人共仲良くしてよ…』


翼「Aの頼みでも、無理」



はぁ、この2人って和臣と和典と似てるわ…
面倒だしほっとこ…







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