検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:56,005 hit

7 ページ8

大貴side


「で、ここがこうなるってわけ。」


山田と裕翔が一時帰宅を果たす中、侑李は遅れていた勉強を圭人と共にやっていた。

体調が不安定で院内学級に来れないと言う2人のために病室にまで訪れて教えてやっているのは同情心からかもしれない。


「……んぅっ、」

「侑李?大丈夫か?」

「……いたい、……ゲホッ」


カランと鉛筆の落ちる音が鳴ると、侑李は蹲るようにして前屈みになり胸を抑えた。零れる咳が呼吸を乱していく。


「侑李、ゆっくり横になろうか。」

「んっ、ゲホッ、……っはぁっ、はっ、」


院内学級の先生は医者じゃない。
慌ててナースコールを押すことしかできない。

それが少し悔しかったりもする。


「大ちゃん、侑李どんな感じ?」

「急に胸痛がって、咳もちょっと出てる。」


苦しむ背中をさすりながらそう伝えると薮はテキパキと処置をしていく。

侑李の難しい病気だって薮ちゃんの手にかかれば直ぐ良くなる。
今までだってそうだった。

そのはずなのに、侑李はその日この病室からいなくなった。

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
225人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 知念侑李 , 病系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

新道踏切(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました!またの更新待っています(*^^*) (2020年12月4日 16時) (レス) id: 7158c48a17 (このIDを非表示/違反報告)
ちる - すごくいい話ですね!期待してます! (2020年3月8日 0時) (レス) id: 86380dcbb6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - ちねんさんのお話を検索してこちらの小説を見つけました。続きを楽しみにしています! (2020年3月2日 16時) (レス) id: cf2ae7ce49 (このIDを非表示/違反報告)
はなん(プロフ) - 面白いお話ありがとうございます 続きを楽しみにしています! (2020年2月26日 19時) (レス) id: 039a9f3787 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぱむこ | 作成日時:2020年2月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。