ハイドアンド・シークⅡ (ページ4)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:6,361 hit

＊いじめ＊ページ4

鈴宮凛花。

ムードメーカーでお調子者。明るく人懐っこい。

気さくな人柄と末っ子のような無邪気な性格で、人望も厚い。

成績優秀で、なおかつ見た目も美少女レベル。スポーツ万能でリーダーシップがあり、生徒会会長などになったことがある。

しかも、親が大手の社長でお金持ち。

見た目もよく、性格もよく、頭もよくて運動もでき、お金持ち。

そんな絵に描いたような「完璧」な鈴宮さんを、男子は「彼女にしたい」女子は「友達になりたい」と思っていた。

その時からいじめられっ子で人間不信だった私からしたら、「鈴宮さんに群がっている人はどうせ肩書き目当てなんだろうな」とか、「鈴宮さんの人望なんてどうせ形だけなんだろうな」なんて言うひねくれた考えだった。

それに、私は知っていた。

「あ、ね～ぇ～？あれほし～な～？」

男遊びがひどく、自身はお金を持っているのにケチ。

いじめられっ子の人達は裏で鈴宮さんにこき使われ、パシリにされる。

私からしたら、鈴宮さんは「暴君」のような感じだった。

いつでも自分一番、自分の思い通りにならなかったらすぐに何かいちゃもんをつけて誰かに言いふらす。

そんな、「ヒロイン」気取りの「女王様」な鈴宮さんは私は嫌いだった。

でも、何かされたら私が困る。

素直に言う事を聞いていた。

ある日、美人コンテストがあった。

もちろん鈴宮さんが優勝。

…だと思っていたのに…。

鈴宮さんが「面白いから」なんて言う理由で勝手にエントリーされた女の子が優勝。

それを知った鈴宮さんは激怒。

…まぁ、そうだよね。

なんでも自分一番じゃないとだめ、なんて人なんだから…。遊びでいれた人が優勝なんてなったらものすごく怒る。

自業自得だと思うんだけども…。

そして、鈴宮さんはすごい行動に出た。

彼女の親は学校に多額の寄付をしている。

つまり、彼女の親には頭が上がらない。

それは、同時に「彼女に何か言われたら困る」という事でもあった。

彼女はそれを利用した。

なんと、彼女に投票した人達を全員いじめるなんて言う、バカげたことだった。

その時の学校の美女コンテストは投票制で、匿名で投票したいところだが名前を記入しなければならない。

その名前を見て、その人達全員をいじめ始めたのだ。

異様。その光景はまさしくその言葉が合うだろう。

そのせいで、美女コンテストで優勝した彼女は。

死んでしまった。