笑顔の裏に

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2side

スタジオに移動して、雑誌の撮影をしていた時。


少し気を抜いた瞬間にクラっとめまいがした。

危ない危ない。

慌てて気を引き締める。


坂本君や井ノ原にはあんな風に言ったけど、
実は結構前から体がおかしいって分かってた。


薬飲んだり騙し騙しやってきたんだけど、今日はかなりやばい。



…本当は、
耐えきれないくらいしんどい。

それに…胃が焼けるように痛い。


「長野さん、もっと笑って〜」
「あ、はーい」

あー、やっぱり笑えてなかった。
仕事に支障だすなんて本当ダメだな。

俺のせいで、全員の撮影が長引いている。


しばらくしたら
「ちょっと休憩入れましょう」

スタッフにそう言われた。

あー、俺のせいだ。


「ごめん、本当に」
戻り際にみんなに向けてそう言った。

そしたら、
「長野君がなんで謝んの」と健が言った。

「俺が笑えてないから、休憩入れてんだと思う」

「えぇ？長野君が笑えなくなるってあんの？」


そう健に笑って言われてふとこの前聞いた
とある会話を思い出した。

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