君の世界に光を【小森隼】 (ページ2)

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Aside

高校に入学したとはいえ、

規則に従うのはなんだか嫌だった。

自分らしく生きていたい。

誰かに好かれなくたって、私らしく。

それを祖母に言った時は少し驚かれたけど

｢無理しなくていい。｣

そう言ってくれた。

それから私は中学の時から母親に教えて貰っていた

メイクを練習した。

そして、入学初日、メイクをしてピアスを開けて教室に入った。

私が入学出来るくらいの高校だ。

偏差値も低ければ校則も緩い。

メイクしている人なんてほとんどだった。

ただ、みんなと違うのは

やっぱり、色だった。

ピンク、オレンジ、ブラウン、、

私は、、黒と赤。

メイクに合わせて髪の毛も染めている子もいた。

もちろん私も染めた。

茶色い地毛を真っ黒に。

そんな私に話しかける人などまず、いない。

1番後ろの1番窓側。

私にとってはすごくラッキーな席が私の席。

周りの人達は友達を作るのに必死なのか、

歩き回っては話をして、を繰り返す。

その姿に少し面白さを覚える。

どうせ、最後には裏切られるのに、、

なんて、ひねくれた考え方は

小２の時から変わらない。

私はこれでいい。

これが私のありのままなんだ。