＊＊ ページ33
僕とジンペイは皆と手分けして調査を始めた。
僕達はバレンタイン研究会へとやってきた。
「たーのもー！」
そうやってジンペイはいつもの如く道場破りかのように部室のドアを蹴り破る。
「ジンペイ……」
僕は苦笑いでその現場を見るだけだった。
マタロウのツッコミが恋しくなった僕だった。
「ななな、なんですか貴方達〜！」
部室内にいた部員と思わしき女子生徒がそう叫んで来た。
その子の瞳は光が灯ってなく、ぐるぐると常闇の瞳だった。
やはり、何かあるんだな。
「あ、あのー…噂を聞いて来たんですけど……」
そう話し始めると、部員の人は意気込んだように近づいてきた。
「あぁ！もしかして祈願者ですか？ならさぁさぁこっちへ！男子生徒の服を着ていても内から滲み出る乙女のオーラは隠しきれませんよ！」
僕は部員の人に引っ張られ、どこかへ連れて行かれる。
「あの、いや…お願いは……」
僕は何となく断ろうとしたが、相手の勢いと圧に負けてしまう。
やがて僕は大きな机の前に立たされる。
その机は赤いテーブルクロスが敷かれ、
僕の目の前には、テーブルに置かれたハート型のチョコレートが綺麗に箱に詰められていた。
箱にリボンが巻かれており、可愛らしさを感じる。
部員の人は僕にハートの紙…ハート型のメッセージカードを手渡してきた。
「ほら、ここに貴方の名前と意中の彼の名前を書くのです！あのように！」
そう言った部員さんが指さした先には
コルクボードに大量に貼られた僕の持つものと同じメッセージカードだった。
その中のひとつに偶然にも見つけてしまった。
『大王路エマ♡寺刃ジンペイ』と書かれたメッセージカードを。
少し心が痛かったが、これで確かにエマさんがここに来て願っていた事が分かった。
「さぁ…さぁ！！」
部員の人がどんどんと急かすように叫んでくる。
だけど、僕は……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき猫(プロフ) - くらもちさん» こんにちはー！覚えていますよー！コメントありがとうございます！続編来ましたね！頑張ります！ムリのないように((笑 長文になるまで気持ちを連ねて頂けて凄く嬉しいです！！シリーズがどこまで続くか分かりませんが気長にのんびりと見て頂けたら嬉しいです！ (2021年8月18日 12時) (
レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
くらもち - 続編、おめでとうございます！遅くなってすいません.....(;´ω`;)これからも、ゆき猫さんのペースでいいので頑張ってください！長文失礼しました！(長文かな？) (2021年8月18日 12時) (レス) id: 3e5e47644e (このIDを非表示/違反報告)
くらもち - こんにちは？覚えてますか？「【妖怪学園Y】重度の猫好きがYSPクラブに入ると......？5【寺刃ジンペイ】」の時にコメントしてた海月です！(名前を変えたので覚えてなくても結構です) (2021年8月18日 12時) (レス) id: 3e5e47644e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき猫(プロフ) - ラキアさん» 神作だなんて！とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！何十回だなんて……嬉し泣きします！！お好みに合ってとても嬉しいです！ (2021年8月5日 22時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき猫(プロフ) - ラキアさん» なんと！すっっごい嬉しいです！！今までずっと応援ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いいたします！ (2021年8月5日 22時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆき猫 | 作成日時：2021年8月5日 22時
