** ページ48
ジンペイside
「はぁ〜A、凄かったなぁ〜。」
俺は頭の後ろで手を組んで言った。
次々と観客達が去っていく中、未だにその場にいる。
「うんうん!女子達が虜になる理由が分かるわ〜。」
ふぶきがAの演技を思い出し、その様に浸りながら言った。
「ふぶきさんもなってるよね?」
マタロウはふぶきにツッコミをした。
今は公演が終わり、Aを待っている。
その時、舞台の方からドーン!と、凄い音が響いた。
散りかけていた観客達はその音に驚き逃げていくように走り出て行った。
だが、俺達はその音の方向に走り出した。
何故なら、そこにAが居るはずだからだ。
***
舞台裏に行くとそこには、
巨大な本が開いた状態で浮いていた。
表紙と裏表紙は上で、ページは下で風もないのに、ペラペラとめくれていた。
そのひとつの見開きページには顔が書かれていた。
何とも口が大きく、ギザギザの歯が特徴的だった。
そんな本よりも巨大で、一番に目が入るのはその本の下で操られたマリオネットの様に吊るされたような格好の人形だ。
本とマリオネットは糸で繋がっていた。
人形は木製のマネキンに今回のロミオ役の衣装が着せられていた。
その人形の心臓部にはハートカプセルに入れられたAの姿があった。
それは、【マリオネット演者】に成り果てた怨霊だった。
「A!!」
カプセルに入ったAを見つけ、思わず叫んだ。
なんであいつあんなところに……。
「なっ、何あれ……怨霊…凶暴化してるし、なんでAさんまで取り込まれてるの〜?!」
マタロウはまた怨霊が凶暴化した上に、
Aが取り込まれるという新たな展開で混乱していた。
「と、とにかくAさんを助けないと!」
コマ君が混乱するマタロウに助言をしつつ、事の解決を急いだ。
「Aを返してもらう!行くぜ!」
コマ君の言葉に同意し、ウォッチに手をかけた。
「私も行く!」
ふぶきもウォッチを構え、手助けをすると言う。
ありがたい!
「変身!!」
そう言って俺とふぶきは【ワイルドボーイ】と【クロックレディ】に変身をした。
22人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき猫(プロフ) - 黒曜楼乱さん» ワイルドボーイ登場です!これからトワイライトセブンも始まりますが、できるだけワイルドボーイに活躍してもらう予定です!じゃれあい…まだ内容は決まってませんが、頑張ります!骨は拾っておきます笑 (2021年1月25日 6時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
黒曜楼乱(プロフ) - あ、あああ、遂に!登場!ワイルドボーイ!この日をどれだけ楽しみにしていたか…じゃれあいも楽しみにしてます。やばい、じゃれあいで尊死するわ、絶対。骨は拾ってくれ… (2021年1月25日 0時) (レス) id: 461a2e2951 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき猫(プロフ) - 黒曜楼乱さん» ジンペイはバカでアホだけど、底知れぬ優しさを持っていて欲しいです((フユは過保護過ぎる位が可愛いですね笑最推しはワイルドボーイ何ですか!ではでは、力を入れて頑張りますね! (2021年1月18日 0時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
黒曜楼乱(プロフ) - ジンペイくん優しいねぇぇ〜。ユキちゃん可愛いんだが?もうお母さんじゃん!私の最推しHEROワイルドボーイの登場も近いのでは!?楽しみにしてます〜! (2021年1月18日 0時) (レス) id: 461a2e2951 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆき猫 | 作成日時:2021年1月7日 22時