【妖怪学園Y】重度の猫好きがYSPクラブに入ると……？3【寺刃ジンペイ】

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ジンペイが次々に謎のメダルをはめていき、最後のひとつとなった。

「よ〜し、最後にこれをはめてっと……どうだ？」

ジンペイが最後のメダルをはめると、

メダルのはめた穴から青い光が漏れ出て、

各々のメダルからラインが伸びて行った。

そして、七つの凹みがあった土台からも青い光が漏れ出て、

その扉は大きな音を立てながら徐々に開いて行った。

「すげー！」

ジンペイが誰よりも先にそう叫んだ。

確かにそれは不思議なもので、

なんとも近未来感を感じて凄さを感じた。

皆も同じだったようで僕と同じように、

「お〜…。」などの声を漏らしていた。

「本当に開いた〜！」

そうジンペイが大きな声で言いながら中に進む。

その後を僕達はついて行った。

その扉から内部に入ると大きな円錐形のオブジェがあるだけだった。

「わぁ………何だ、この巨大トンガリ……。」

ジンペイがそう言った。

「円錐…？」

マタロウがそう言うと、

「大きなトゲ……？」

と、コマ君が言い、

「オブジェ…？」

と、ふぶきも考えを巡らせた。

というか、形についてしか言っていないけど。

「先進的なデザインだな……。」

言葉を包み込み、柔らかく言った九尾先輩。

だが、きっと本心では「何だこのダサいオブジェは」とかなんとか思っていそうだ。

そんな時、聞き慣れない声が聞こえた。

『良くぞやって来たYの力を持つ者よ……。』

「うわぁぁ！！トンガリが喋った！！」

本当にトンガリが喋ったのかは分からないが、

突然、男性の声がこの空間に響いた。

ジンペイが誰よりもオーバーリアクションをしたが、

皆も驚いた様子はあった。

「古代人からのメッセージ…と言ったところか。」

この声を聞いた九尾先輩がそんなことを言う。

何故古代人……？

「…なんで古代人……？」

ふぶきも同じ事を思ったようで九尾先輩に聞いた。

「そういうのお決まりでしょう？」

と、片腕を広げて余裕そうな顔で言った。

「うんうん！！確かにーッ！」

その九尾先輩の考えに賛同したのはマタロウだけ。

まぁ、マタロウもその類のアニメやらが好きなだけだろうけど。

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