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入学式から数日経った。
それなりに彼もクラスに馴染めているし、私も入学早々遅刻なんてこともあったが、
問題なく学園生活を送れている。
「そう言えばAはクラブ入った?」
クラスメートで仲が良くなった友達がそう訊いてくる。
「クラブ?」
「そう。Y学園ではありとあらゆる生徒が自分のやりたいことをして学んでるの。王道の運動部や文化部から、こんな部活まで?!と、驚くようなマイナーなものまでたくさん。興味のあるクラブ、入ってみたら?」
「クラブかぁ……」
その話を皮切りに、私の脳内はクラブの話題で持ち切りになった。
運動部?いやいや、スポーツなんてあんまり得意じゃないし……
文化部も……あんまりピンと来ないなぁ……
悶々とただひたすらに考えていると、いつの間にかFSTになっていた。
廊下を歩いていた私の視界にある掲示板が映りこんだ。
ん……?
その掲示板を除き込むと、様々なクラブの勧誘が書かれていた。
ふむ……色々なクラブがあるみたい。
再び悶々と考え始めた。
色鮮やかな紙とにらめっこしていると、突然名前を呼ばれた。
「A〜!あぁ、良かった。やっぱりここか」
犯人は私にクラブに入ることを勧めた友達だった。
どうやら走って私を探していたようで、息が荒い。
「どうしたの?走って……大丈夫?なんか用だった?」
「そう……実は、私の所属する剣道部のマネージャーが足りなくて……大会までの期間でいいから手伝ってくれない?」
上目遣いに手を合して頼み込む友人。
クラブに迷っていた私には好都合でもあった。
マネージャーをやりながら、どこに入るか考えよう。
「うん。いいよ」
私は友人の頼みと、先程の好都合という理由から、
二つ返事で了承した。
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ゆき猫(プロフ) - ここさん» 閲覧頂きありがとうございます!お待ちいただけると幸いです! (2023年2月1日 23時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ゆき猫さん» 見ました〜!!何回見てもドキドキします>_<気長に待ってます!! (2023年2月1日 17時) (レス) id: 977f95a8e1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき猫(プロフ) - ここさん» 応援ありがとうございます!番外編2も投稿してありますので良かったら!ブルームーン編も鋭意制作中ですのでもう少々お待ちください! (2023年1月30日 17時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、😖💕続き待ってます🙏🙏 (2023年1月28日 18時) (レス) id: 977f95a8e1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき猫(プロフ) - 和鼠さん» ありがとうございます!お待ちしていますね! (2023年1月2日 8時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき猫 | 作成日時:2022年8月3日 21時