出逢い【剣豪ベニマル ルート】(剣豪紅丸) ページ16
私は早坂A。これからY学園に通う1年生。
春の陽気が肌に優しく触れる。
桜が舞い散り、私の晴れやかな入学式を祝っているかのように感じる。
なんていい朝なの！でも……
私はすこーしばかり朝が弱くて……
只今の時刻は7時59分……
遅刻だぁぁ！！
……なんだかデジャブな展開だな。
春の暖かな風に私の肌は汗ばんでいた。
重たい足から出る軽い音を回転させていく。
あの角を曲がって……行けば……！
角を曲がろうとすると、体に衝撃が走った。
勢いが殺され、何かに跳ね返さられたようだった。
おしりにコンクリートの硬さを痛感する。
｢いたたたた……｣
おしりをなでなでと慰めていると、上から声が降ってきた。
｢かたじけない、怪我はないか？｣
その声につられて上を見上げると、そこに居たのは……
紅い、猫………
その体には私と同じY学園の制服があった。
端々の色はオレンジだ。つまり、スポーツ基準。
背中には細長い荷物が背負われていた。
私は思わず彼をまじまじと見つめてしまった。
｢えっと……大丈夫でござるか？｣
ご、ござる？！武士なのか？！
あぁ、いや……
｢だ、大丈夫です。ありがとうございます｣
ずっと差し伸べられていた彼の手を取り、立ち上がる。
服に付着した汚れを払い、言う。
｢良かった。それにしてもよいのか？もう8……｣
彼の言葉を遮るように学園のホームルーム開始の鐘が鳴る。
｢あぁ！！やばい！遅刻！｣
私は彼のことなど忘れて走り出した。
後ろから｢あぁ、待たれよ！｣なんて聞こえた気がしたが、そんなことで足を止められなかった。
しかし、私の足音のリズムより早いリズムの足音が後ろから近づいてきた。
すると途端に体がふわっと軽くなった。
重力が体に戻ってくると、私の足は未だ宙に浮いていた。
気がつくと私は彼にお姫様抱っことやらをされていた。
｢え？！何？！何で？！｣
｢こちらの方が速い！｣
｢え？！｣
彼は全速力で学園へと走る。
ふらつく体を安定させようと、思わず私は彼の首に手を回し抱きついた。
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ゆき猫(プロフ) - ここさん» 閲覧頂きありがとうございます！お待ちいただけると幸いです！ (2023年2月1日 23時) (
レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ゆき猫さん» 見ました〜！！何回見てもドキドキします＞_＜気長に待ってます！！ (2023年2月1日 17時) (レス) id: 977f95a8e1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき猫(プロフ) - ここさん» 応援ありがとうございます！番外編2も投稿してありますので良かったら！ブルームーン編も鋭意制作中ですのでもう少々お待ちください！ (2023年1月30日 17時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、😖💕続き待ってます🙏🙏 (2023年1月28日 18時) (レス) id: 977f95a8e1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき猫(プロフ) - 和鼠さん» ありがとうございます！お待ちしていますね！ (2023年1月2日 8時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき猫 | 作成日時：2022年8月3日 21時
