【 HQ 】京美人 【男主】

004 月島side ページ6

．

「ごふっっ」

ぶつかった相手は腹パンでもくらったみたいな

声をあげて勢いよくふきとんでいった

そりゃそうダヨネ

188cmの大男にぶつかられたんだから

てそんな場合じゃないんだった

急いでぶつかった相手の元に向かう

「すみません！大丈夫でした...か...」

って

「...なんだ日向か」

とか言いながら実は内心めちゃくちゃ心配していた

つい安堵のため息をついてしまうくらいに

日「いっ〜てー！てか、人にぶつかっといて

なんだとはなんだよ！」

転んだ衝撃で打った腰をさすりながら近づいてくる

ごもっともだ

日向に正論を言われる日がくるなんて

「ごめんごめん。君がちっちゃすぎて

そこにいるの気づかなかったよ」

山「ごめんね日向！ツッキーこう見えて

めちゃくちゃ動揺してるから許してあげて！」

珍しく取り乱している僕に気づいたのか

山口がさりげなくフォローをいれてくれた

日「まあ、山口がそこまで言うなら...」

しぶしぶと日向は受け入れたようだ

「...ぶつかったお詫びにきみにイイコト

教えてあげる」

なになに？と目をキラキラさせて

くいついてくる日向

「王様のクラスに京都選抜のセッターが

転入してきたみたいダヨ」

確かめてきたら？

とわざと日向の興味を煽るように仕向ける

日「それ本当か？！！！」

「それを確かめたらって言ってるんデショ」

ちょっと俺行ってくる！と走り出す日向

山「えっ、日向もう予鈴なったよ〜！！！」

山口の声も届かないまま日向の姿は見えなくなった

「...ホント単純だよね」

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