初心なモデルと猫被り王子【染谷勇次郎】

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「おい、アイドル面が完全に剥がれてるぞ」

「あいつがムカつくこと言うからだろ。お前こそ思いっきり喧嘩売ってたじゃねーか」

「あっちにも弱みがあるし、問題ないだろ。もし反撃してくるようなことがあれば全力で潰す」

「おぉ〜こっわ笑」

勇次郎は絶対敵に回したくない

頭の回転が早いところなど流石だなと思った


その場の誰もが思っただろう

『あ〜！スッキリした！ひよりを傷つけたことは一生うらむけど』

「友達になりたくないです！」

愛蔵が私の声真似をして喋ってきた

『全然似てない！ね！ひより？』

「3人とも…」

ひよりが呟く

「というわけで全然悪くないんだからさっさと出てきたら？」

『今すぐにでも、駅前のケーキ屋さんでも行ってケーキ食べて元気だそ？』

「いつまでもうじうじしてんなよ。そういうキャラじゃねーだろ。芋女」

「うちは芋女じゃない！そしてケーキは食べる！」

「出たなポテトガール」

芋女を英語にすればいいってもんじゃないでしょ笑

ひよりは私の可愛いシンデレラだぞ？

すると勇次郎が

「帰るぞ」

といった

「まぁでも置いてって平気か。走って帰れば」

「毎日走ってるし、余裕だな」

「嘘待ってよ〜！」

愛蔵と勇次郎とひよりの掛け合いは見てて飽きない笑

『やっと元気出たようだね！ひよりさんよ。いつ行く！？ケーキ。なんなら今日でもいいけど？笑』

…………………………………………………………


そしてテストが帰ってくる日が訪れた

「柴崎…涼海…涼海？」

「あ、はい〜」

私はもちろん日本史満点

ほかも90以上

英語は何と！

89点！

頑張ったよね？

誰か褒めて？

隣でひよりが恐る恐る答案の点数を確認する

一気に表情が明るくなったから全部赤点は免れたようだ

「セーフか」

「勝手に見ないでよ！」

「どれもギリだけど」

「上出来じゃない？ギリでも大会に出られるなら」

「「良かったな」」

2人が声を揃えて微笑んでそう言った

『愛蔵！勇次郎！合計何点！？』

「俺1099点」

「僕1125点」

『愛蔵には勝った！私1111点!!』

「はぁ！？まじかよ…俺の財布の中綺麗さっぱり無くなるじゃんかよ！」

ふふーん何食べよっかな〜！

前ひよりと行った時にモンブランと、ショートケーキ食べちゃったから

今回はチョコ尽くしでいこう！

「おめでとう笑、英語何点だったの？」

『それがね！89点！』

「え、Aちゃん凄い…」

『ひよりありがとう〜！』

「次は絶対負けねぇ！」

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