初心なモデルと猫被り王子【染谷勇次郎】

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長いテスト期間も終わり

ノンファンタジーの撮影も佳境を迎えた


午前中に山での私のシーンは撮り終えた

なんか恥ずかしかった

2人ともキラキラ輝いて見えた

LIP×LIPが山で撮影している間に

ホールでは舞踏会のシーンの準備がされていた

『ひっよりー！マネ見習いお疲れ様！』

「うぇA！？なんで？？」

『あれ知らない？このMV私も出るんだ〜！』

え！？と凄く驚いている様子がとても可愛い

「ていうかなんでマネ見習いのこと…！？」

『バレバレだよ〜！あの二人に鎌かけたらすぐに白状してくれた』

それよりテストどうだったか

そう聞いたら

「まぁまぁ！でも全力は出した！」


『ほんとに！？お疲れ様！』

Aは？と聞かれたため

『今回は1位いけるかも！』


そう言っておいた

「え！？凄い…！そうだ！今度一緒に遊ばない？テスト終わったことだし！」

『ほんとに！？やったー！』


ひよりは仕事があるからと戻って行った

私は暇だったためウロウロしていた


すると

「こんにちは〜Aちゃん！ゆめるです！」

『初めまして！AAです！』

本物のゆめるちゃん可愛い…！

今回のゆめるちゃんの役って確か

印象悪いイメージの子をやるんだよね

よくOKしたな…


「私、LIP×LIPとAちゃんのファンなんです！」

『え！？私のファン！？嬉しい！』


LIP×LIPのファンだからなのか

そりゃ好きなアーティストのMV出れるなんて

そうそうないもんな


『あ、LIP×LIP帰ってきた、お疲れ様〜！』

「お、Aお疲れ様〜」

「お疲れ様〜」

「は、初めまして！ゆめるです！」

「初めまして！」

「よろしくね！」

すごい猫かぶってる

愛蔵は素でやることもごく稀にあるけど

勇次郎は演じきってるからすごい

しょうがないか

撮影が始まるそうなのでスタンバイする

転ぶシーンは地味に痛いから

1発OK目指す

『うわっ』

「ふふっいい気味」

「大丈夫？立てる？」

そう愛蔵が手を差し伸べる

「怪我はない？」

勇次郎が尋ねる

『あ、ありがとうございます』

そうして2人に手を引かれ３人で階段を登る

そのシーンの撮影が終わった


一旦休憩になる

撮影で使われていたお菓子を自由に食べてもいいとの事で

私と、勇次郎はめっちゃ食べた


私は一生懸命頑張っていたスタッフさん達にもにもあげたいためウロウロしていた


一通り私終わり

席について食べていた

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