【鬼滅の刃】甘 味 処 。弐

捕捉セヨ 【かまぼこ組】 卯月様リクエスト ページ28

『こんにちは炭治郎君、禰豆子ちゃんに会いに来ました』


この少女は夏という。最近、俺と善逸、伊之助と合同の任務が増え、仲良くなった鬼殺隊の女の子だ。


炭「夏、禰豆子も良いけど俺にも構ってくれよ」


『…？手合わせをしたいの？』


違う。そうじゃない。お察しの通り俺は夏に猛アピール中なのだが彼女は鈍感らしく気付いてもらえない。どうやらそれは俺だけではなく善逸と伊之助もなのだが…


善「あーーー!!夏ちゃん来てるし!!おい炭治郎、何で教えないんだよ?!?!」


教えるも何もたった今来たところなのだ。仕方が無いだろう。そう思いつつごめんと謝れば夏が仲裁に入る。


『善逸君、お願い離してあげて』


善「夏ちゃんがそう言うなら…」


渋々といった感じだが夏の言う事は聞くようだ。コロッと態度を一変させ夏に抱き着く。おい。


善「聞いて夏ちゃんこの前炭治郎ったら…」


伊「おいコラ紋逸!!!夏を離しやがれ!!!!!」


デレデレと鼻の下を伸ばしながら何やら話し始めた善逸に容赦ない飛び蹴りを食らわせ夏から引き剥がす伊之助。


『伊之助君、危ないよ』


伊「…お前には当てねぇよ」


注意されてショックを受けた様で目を見開き逆ギレした。心做しか悲しい匂いが伊之助から漂う。


炭「とりあえず、木陰で休もうか」


一応言っておくが今は任務で目的地に向かっている途中だ。急ぎでは無いため少し休む事にした


『禰豆子ちゃん、今日も可愛いね』


善「ほんとほんと、目に入れても痛くない」


禰豆子を可愛がってくれるのは非常に嬉しいのだが、もしや夏は女の子が好きなのか…？いや、そんなことは無い


伊「俺にも構いやがれ!!!」


善逸とばかり話すのが気に入らないのかなんと伊之助は強引に夏の太腿に頭を乗せた。


善「膝枕とか狡いぞ伊之助!!頭を降ろせ!!!」


羨ましい、と狂ったように叫ぶ善逸に得意げな表情で見下す(ポジション的には見上げているが)伊之助は満足したようでそのまま眠ってしまった


炭「大丈夫か？足が痛くなったら言ってね」


『ありがとう、炭治郎もする？』


炭「いや、俺は良いよ?!?!」


好きな子の柔肌に触れたらもっと堕ちてしまいそうだ。甘い誘惑に負けぬ様頬を叩き喝を入れる。禰豆子も善逸も疲れたのかいつの間にか夏の肩に寄りかかって寝ている


『…まるで弟が沢山出来たみたい』


どうやら夏の心を捕捉するには、まだまだ時間が掛かりそうだ。

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