続き ページ18
嗚呼、彼等は無事なのか。泣いている彼等に大丈夫だと、泣くなと伝えたいが声が出ない。
喉を潰されてしまったから。
禰「うー、」
禰豆子ちゃんが血鬼術で毒を飛ばしてくれたが出血が酷い。
…もう、助からないだろう。
『…った、あ … じで、』
炭「喋らないで!!血が、血が…」
『な、…いで、』
善「…良かった、貴方達が無事で、泣かないで」
『…ぁい、が …』
善「ありがとう、って、言ってるよ」
嘴「おい!!!!!タヒぬんじゃねぇよ!!!」
最期の最期に、宇髄さんとの約束は守れなかったが、我妻君の耳が良くて良かった。
意識が遠のいていく、最期に聞こえたのは彼等の泣き叫ぶ声だった。
『あれ、私…』
再び目を覚ましたのは見晴らしの良い場所で、どうやら此処が私のお墓らしい。
『…本当に』
私は死,んでしまったのだ。
不思議な感覚がするが未練があるのだろう、私は此処を数日間
『あ…』
冨「…夏、」
花束を抱えた冨岡さんだった。
毎日同じ花が置いてあると思ったがこれはどうやら彼が持ってきたものらしい。
冨「…宇髄から聞いたが、お前の口から聞きたかった」
『あの人何言ってくれてんの』
どうやら約束の事を私の代わりに伝えてくれたらしい宇髄さんには感謝するが見えてないとはいえ、面と向かって言われると恥ずかしいものだ。
冨「覚えて無いだろうな、お前を鱗滝さんの所へ連れていったのは俺なんだ」
ぽつりぽつりと話し出す。幼少の頃の記憶なんて殆ど無いに等しい為黙って聞いている事にした
冨「義勇お兄ちゃん、義勇お兄ちゃんと毎日俺に着いてきて…」
冨「義勇お兄ちゃんのお嫁さんになるんだと…」
とんだ黒歴史だった。昔の私は何をやっているんだ。然し、心做しか過去を懐かしむ彼の顔は嬉しそうだった
冨「俺は、ずっと夏に惚れていた。お前が錆兎を好きだと知っても、ずっと好きだった」
昔話だと思っていたが、どうやら違ったらしい。彼は私を好きだった?初耳だし、彼は胡蝶さんと…
冨「代わりでもいい、傍に居られるなら。そう思っていた…夏、どうして」
冨「頼む、帰って来てくれ、」
普段の彼からは想像もつかない様な表情に本気だったのだと思えば思う程、今更逢いたくなる
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坂口(プロフ) - あの、玄弥さんをいれてくれませんか。 (2020年6月12日 22時) (レス) id: 00b7ed554e (このIDを非表示/違反報告)
椿 - リクエストです!甘々な緑壱が見たいです! (2019年10月26日 0時) (レス) id: 9094ec668b (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - みしろさん» みしろさんのTwitterの絵変わったんですね。呟きも再開したんですね。時々見ていました。忙しいけれど甘味処弐と他の作品自分のペースでやって下さい。 (2019年7月28日 21時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
ピザ - ありがとうございます! (2019年7月21日 20時) (レス) id: e3709cb648 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - ピザさん» リクエストありがとうございます!亀更新のため待たせてしまいますが、ぜひ書かせて頂きます!! (2019年7月20日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みしろ | 作成日時:2018年7月5日 23時