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感情6 ページ8

速い、鱗滝さんはいったい何歳なんだ
炭治郎は必死に追いかけながら考えるが中々追い付かない
揺れるだろう禰豆子に辛抱してくれ、と心の中で伝えるも


炭「(ああ…辛抱ばっかりだったな)」


禰豆子は優しい子だった。着物が解れてしまっても直して同じのを着る。
何度か新しいのをと言っても、
下の子たちに沢山食べさせてあげて、と年頃の娘ならば気にするであろう自分の身なりよりも下の子たちを優先するような子だ


炭「(きっと人間に戻してやるから、きっといつか綺麗な着物を買ってやる)」


みんなにしてやれなかった分まで全部お前に。
改めて決意を固め、鱗滝さんを追いかける
鱗滝さんの家に着いたのか小屋の前で鱗滝さんが立ち止まるが、試すのは今からだ、と彼は言う
飛び出んばかりに目を見開く炭治郎をよそに今度は山に登る


鱗「ここから山の麓の家まで下りてくること。今度は夜明けまで待たない」


それだけ伝えると彼は去った
濃い霧のせいで迷うと思っているのか。


『炭治郎、大丈夫?』


炭「ああ、俺は大丈夫。」


『そう…早く行こう。』


炭治郎は鼻が利く。彼ならもう鱗滝さんの匂いは覚えたのだろう。
そう思い彼を追うが


炭「!?」


そこら中に罠が仕掛けてあり、私達は足止めをくらってしまう
この調子では夜明けまでに山を降りられない。


『空気が薄い、最悪の条件…』


息苦しさの余りくらくらする。戻るのが先か、失神するのが先か…だが迷ってる時間など無い。
呼吸を整え、再び駆け出す。
炭治郎は匂いで何とか罠を嗅ぎ分けたみたいだが私は殆ど直感の様なものだ。


炭「朧…!!大丈夫か?!」


『炭治郎こそ…貴方は自分の心配してて』


急に身体能力が上がるわけもなく、罠に掛かり怪我もするが足は止めない
麓に着く頃には二人とも傷だらけだったが、何とか夜明けギリギリに辿り着く事が出来た


炭「も…どり、ました」


『ギリギリ、だけど…』


疲労困憊でズルズルと座り込んでしまう
どうだろうか、私達を鬼殺の剣士に育ててくれるのだろうか


鱗「…お前達を認める、竈門炭治郎、十六夜朧」

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ゆきな(プロフ) - (´∀`)b (2019年8月6日 10時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話読ませていただきました!とっても素敵なお話ですね!登場人物一人一人が丁寧に書かれていて本当に素敵だと思います。これからも応援していますので、お体を第一に更新頑張ってください! (2019年8月3日 3時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 今回も面白かったです。けど、個人的には柱裁判に夢主を参加してほしかったです。(そっちの方が面白そう)失礼。オチはやっぱり炭次郎。なんたって、幼い頃かずっと好きだったから。更新楽しみにしています。 (2019年7月21日 3時) (レス) id: 05ffcd4bcd (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - 望さん» 皆さんのご想像にお任せ致します!貴方の願いが夢主ちゃんの願いですので!! (2019年7月9日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - 帽子さん» 続けさせて頂きます!!!ですが少々矛盾点やら変更点があるので訂正を入れることになります。 (2019年7月9日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みしろ | 作成日時:2018年6月26日 22時

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