感情4 ページ6
暗闇に包まれ月が輝き出した頃、山の中にお堂を見つけた
灯りも漏れている為人が居るのだろうと考えた私達は寄ってみる事にする
炭「!!血の匂いがする、この山は道が険しいから誰か怪我をしたんだ」
そう言うと炭治郎は慌てて中に入るが
炭「大丈夫ですか…」
視界に入るのは沢山の紅色と、人と、それを喰らう鬼だった
「ここは俺の縄張りだぞ、俺の餌場を荒らしたら許さねぇぞ」
──人喰い鬼
此奴はこのお堂を"餌場"だと言う、つまりここに現れた人間を喰らって来たのだろう
『…炭治郎早く逃げよう』
「んん?妙な感じがするな、お前ら人間か?」
言うが早いか、炭治郎は鬼によってお堂の外に放り出された
『炭治郎…!!』
炭治郎は斧で抵抗するも回復してしまう鬼には余り利いてない様だ
『この…っ、炭治郎から離れて…!!』
炭治郎の前に躍り出ると一瞬で地面に抑え込まれる。所詮子供の、それも女の力だ
首を折られそうなくらい強い力で掴まれもはやこれまで、と諦めた時
鬼の首が飛んだ
炭「(こっ、殺してしまった!!いやでも相手は鬼だから…!!)」
頭は吹っ飛ばされたが鬼には代わりない。体だけで今度は炭治郎に襲いかかるが炭治郎を庇う禰豆子にすぐさま標的をかえる
『禰豆子!!』
炭治郎が鬼の頭部と交戦中、禰豆子は崖っぷちまで追い込まれていた
炭治郎に頼る訳にもいかず、どうすれは禰豆子を救えるか考えていたが禰豆子は今にも崖から落ちてしまいそうだ。
『やめて…!!』
考えてる暇など無い。後ろから思い切り突き飛ばす
──が、勢い余って私まで落ちる
炭「朧ーーー!!」
頭部の動きを上手く封じたのか炭治郎の声が耳に届くと同時に、禰豆子が私の腕を掴み引っ張り上げてくれたのだ
『禰豆子、ありがとう』
…やはり禰豆子は他の鬼とは違うのだ、兄の炭治郎を助けるのなら分かるが赤の他人である私まで助けたのだ。
炭「良かった、無事だったんだな…!!」
炭治郎の事だ、居候とは言え知り合いを目の前で失いたくないのだろう
私が無事だと分かると禰豆子諸共抱きしめられた
『…苦しい』
炭「ごめん!!!!!」
頬を少し染め勢いよく離れるが一体どうしたのか。熱でもあるのだろうか。そう聞けば
炭「違うんだ…!!これは、その、」
と曖昧な返事しか帰ってこない為狼狽える炭治郎を放置し鬼の頭部の元へと向かう
325人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきな(プロフ) - (´∀`)b (2019年8月6日 10時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話読ませていただきました!とっても素敵なお話ですね!登場人物一人一人が丁寧に書かれていて本当に素敵だと思います。これからも応援していますので、お体を第一に更新頑張ってください! (2019年8月3日 3時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 今回も面白かったです。けど、個人的には柱裁判に夢主を参加してほしかったです。(そっちの方が面白そう)失礼。オチはやっぱり炭次郎。なんたって、幼い頃かずっと好きだったから。更新楽しみにしています。 (2019年7月21日 3時) (レス) id: 05ffcd4bcd (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - 望さん» 皆さんのご想像にお任せ致します!貴方の願いが夢主ちゃんの願いですので!! (2019年7月9日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - 帽子さん» 続けさせて頂きます!!!ですが少々矛盾点やら変更点があるので訂正を入れることになります。 (2019年7月9日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みしろ | 作成日時:2018年6月26日 22時