【鬼滅の刃】 無表情少女

感情25 ページ29

ひと通り身体を動かした後、お茶を飲み休憩していると伊之助が目の前に急に現れた。急に。何処から湧いて出たのだろう。


伊「おい！俺と戦え!!」


『……ダメ。貴方の方が骨が折れてるから』


伊「知るか!!今すぐ戦え!!」


執拗く戦闘を迫る伊之助に困ってしまうが、色々と試したいこともあるので了承する


『分かった。でも、お願いが幾つかある』


伊「あ？」


1つ:真剣は使用しない事
2つ:悪化する様な戦闘はしない事
3つ:終わったら今日は1日休む事


それだけを約束させ(説得に苦労した)、木刀を構える


伊「女だからって容赦しねぇからな!!」


『約束は、守ってね』


伊之助の攻撃は重い。筋力の差だ。まともに受けていては此方が持たない為、受け流す。繰り返し攻撃を繰り出し、宣言通り容赦ない。


見極めろ、一瞬の隙を


攻撃が止んだほんの一瞬、上から飛び込んで来る伊之助を目掛け弧を描く様に三日月を描く様に、下から上へ木刀を振り上げる


海の呼吸 壱ノ型 弧月越波(こげつえっぱ


☪︎


女に戦いを挑んだ。権八郎の連れで、背の低い女だがやたらデカい刀を持ってやがる。暇潰しに挑んだが(無理矢理)"お願い"とやらをされたが戦えるなら問題ない。


伊「女だからって容赦しねぇからな!!」


『約束は、守ってね』


木刀を2本持ち、いつも通り戦うがこの女、全部受け流しやがる……!!
威力を殺，して去なす。
どんな攻撃をしようと、するりと避ける。動きが速い訳でも無い。力が強い訳でも無い。
なんだ、なんなんだこの女は!!!!!


伊「面白ぇ!!!!!」


飛び跳ねた刹那、下からの斬撃を受ける。
木刀は折れた。


伊「俺が負けた……?!なんだあの呼吸は!!!すげぇ、すげぇすげぇ!!!」


☪︎


『で、出来た……!!たぶん、だけど……出来たのかな……？』


手応えはあった。木刀を折ってしまったけど。父に習った"踊り"をやったら出来た!!然し何故、呼吸の名前まで分かってしまったのだろう……？そもそもこれは呼吸なのか？悶々と考えていると伊之助な頭突きをされる


伊「おい!!権八郎の……なんだ！」


『十六夜朧です。』


伊「いざっ……？なんだって？」


人の名前を覚えるのが苦手なのだろうか、何度も繰り返し教える。覚えるまで何度も言い続けた。だってかまぼこ権八郎みたいな変な名前で覚えられたくないから。

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