感情23 ページ27
道中、善逸が駄々をこねたり、伊之助の話を聞いたりしながらも山を降りる。
伊「俺は必ず隙を見てお前に勝つぞ!!」
炭「俺は竈門炭治郎だ!!」
伊「かまぼこ権八郎!!お前に勝つ!!」
炭「誰なんだそれは!!」
『ぶふっ』
かまぼこ権八郎。誰なんだそれは。私の知らない人だ。思わず噎せてしまう。
善「い、今笑った?!笑ったよね?!?!凄い真顔だけどさぁ!!」
『耳元で叫ばないで。あと別に笑ってはいません』
そんなこんなで炭治郎の鴉さんに連れられ藤の花の家紋の家へ辿り着いた。
「カァアーッ 休息!!休息!!負傷ニツキ完治スルマデ休息セヨ!!」
炭「えっ?休んでいいのか?俺今回怪我したまま鬼と戦ったけど」
炭治郎の言い分は最もだ。私も怪我をしたまま任務に向わせられた訳だが、どうやら普通は休むらしい。門の前で鴉さんと揉めているとおばあさんが門を開け出てきた。部屋に通され、食事も布団も用意するのがとても早く善逸は妖怪だと言っていたがその度に炭治郎が鉄槌を下していた
鴉さんの話ではこの藤の花の家紋の家は鬼狩りに命を救われた一族であり、鬼狩りであれば無償で尽くしてくれるそうだ。序に医者も呼んでくれたが、案の定皆肋が折れていた
伊之助 : 4本
炭治郎 : 3本
善逸 : 2本
朧 : 1本
夕食の時も布団に潜る時も炭治郎を挑発するも上手くいかず癇癪を起こしていた。
ふと、善逸が炭治郎に尋ねた
善「……炭治郎、誰も聞かないから俺が聞くけどさ、鬼を連れているのはどういうことなんだ?」
善逸という人間がどれほど良い人なのか、改めて実感した。
炭「!!善逸…分かってて庇ってくれてたんだな……」
『善逸は、本当に良い人だね。ありがとう』
善「おまっ!朧ちゃんも!そんなに褒めても仕方ねぇぞ!!うふふっ」
炭治郎とお礼を告げると顔を真っ赤にし布団に頭から飛び込んだ。痛くないのだろうか。
炭治郎は鼻が利くから、優しいのも強いのも最初から分かっていたらしいが、強いというのを本人が強く否定する。
『…でも、借金の事もだけど、自分が信じたい人を信じられる善逸はとっても素敵だと思う。』
嘘か本当かなんて、善逸は分かるはずなのに、本当に凄い人だと思う。炭治郎も、禰豆子も、善逸も、伊之助も。私の周りには本当に凄い人達だらけ。
『私だけ、凄くないや』
小声で呟いたつもりだが3人には聞こえていたらしい。何か言おうと炭治郎の口が動くが、私の耳に届くこと無く視界が暗転する
325人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきな(プロフ) - (´∀`)b (2019年8月6日 10時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話読ませていただきました!とっても素敵なお話ですね!登場人物一人一人が丁寧に書かれていて本当に素敵だと思います。これからも応援していますので、お体を第一に更新頑張ってください! (2019年8月3日 3時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 今回も面白かったです。けど、個人的には柱裁判に夢主を参加してほしかったです。(そっちの方が面白そう)失礼。オチはやっぱり炭次郎。なんたって、幼い頃かずっと好きだったから。更新楽しみにしています。 (2019年7月21日 3時) (レス) id: 05ffcd4bcd (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - 望さん» 皆さんのご想像にお任せ致します!貴方の願いが夢主ちゃんの願いですので!! (2019年7月9日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - 帽子さん» 続けさせて頂きます!!!ですが少々矛盾点やら変更点があるので訂正を入れることになります。 (2019年7月9日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みしろ | 作成日時:2018年6月26日 22時