感情19 ページ22
嗚呼
また何も聞き出せない
朧が頚を落とした
何も聞き出せず悔しいが今はそれどころではない
炭｢(禰豆子!!)｣
怪我を負っているものの血は止まっており回復する為の眠りについているようだ
ごめん、ごめんな
もう少し待ってくれ
兄ちゃんがきっと人間に戻してやるからな
そう誓を込め禰豆子と額を合わせ、顔を蒼白くさせ静かに涙を流す再び和巳さんの元へ向かう
和｢(里子さん……)｣
炭｢和巳さん、大丈夫ですか？｣
和｢……婚約者を失って、大丈夫だと思うか｣
行き場のない哀しみを静かに口にする和巳さん。だが、失ってしまったものはどうしようもないのだこの場に居る、誰も悪くないのだがら
『和巳さん』
炭｢失っても失っても、生きていくしかないです、どんなに打ちのめされようと｣
はっきりと、淡々と、そう告げると今度は怒りをぶつけてくる。
『っ！』
胸倉を掴まれ咄嗟に朧が離そうとするのを片手で制止する
和｢お前に何がわかるんだ!!お前みたいな子供に!!｣
婚約者は居なくとも、失った悼みは良く解っている。憐れむ訳でもなくて、叱るでもなく、炭治郎は眉を八の字にし微笑み掛けるしか出来なかった
☪︎
和｢……!!｣
掴む腕に炭治郎と朧の手が添えられる。ここで漸く和巳は察した
炭｢俺はもう行きます｣
緩んだ和巳の手をそっと解き鬼から取り返した少女達の遺品を和巳に託す
『この中に、里子さんの持ち物があると良いのですが……』
その中にはしっかりと、彼の婚約者である里子の髪飾りが収まっていた
再度頭を下げその場を後にする3人の少年、少女らに、言わなければならない事がある。
君も同じだったのか？そうなのか？
だとすると自分はなんて事を言ってしまったのか。自分よりも年下の子らに取り返しのつかない言葉を吐いてしまった
和｢すまない!!酷いことを言った!!どうか許してくれ、すまなかった……っ｣
やっとの思いで紡いだ謝罪の言葉は彼等に届いたのだろう。振り返り此方に手を振る姿に和巳には罪悪感しか残らない。
和｢…………｣
痛ましい手
硬く鍛え抜かれ分厚い。
少年と少女の手では無かったのだから
☪︎
和巳さんと別れた後、歩みを止めることなく拳を強く握り締める
自分達だけじゃない、どれだけの人を殺,し痛めつけ、苦しめた
"鬼舞辻無惨"
俺はお前を絶対に許さない
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ゆきな(プロフ) - (´∀｀)b (2019年8月6日 10時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話読ませていただきました！とっても素敵なお話ですね！登場人物一人一人が丁寧に書かれていて本当に素敵だと思います。これからも応援していますので、お体を第一に更新頑張ってください！ (2019年8月3日 3時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 今回も面白かったです。けど、個人的には柱裁判に夢主を参加してほしかったです。(そっちの方が面白そう)失礼。オチはやっぱり炭次郎。なんたって、幼い頃かずっと好きだったから。更新楽しみにしています。 (2019年7月21日 3時) (レス) id: 05ffcd4bcd (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - 望さん» 皆さんのご想像にお任せ致します！貴方の願いが夢主ちゃんの願いですので!! (2019年7月9日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - 帽子さん» 続けさせて頂きます!!!ですが少々矛盾点やら変更点があるので訂正を入れることになります。 (2019年7月9日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みしろ | 作成日時：2018年6月26日 22時
