【鬼滅の刃】 無表情少女

感情10 ページ12

最終選別が行われる"藤襲山"


凄い、藤の花が咲く時期じゃないはずなのに。
私達か藤襲山に着くと、既に沢山の人が集まっていた


「皆さま、今宵は最終選別にお集まりくださってありがとうございます。この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込めてあり、外に出ることはできません」


「山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからでございます」


「然しここから先には藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります。この仲で七日間生き抜く」


「それが最終選別の合格条件でございます。では、行ってらっしゃいませ」


双子だろうか、そっくりな少女達(？)がそう告げると、最終選別が始まった


「オイオイ、てめぇは向こうに行け、俺がコイツらを喰う」

「いや貴様が失せろ」


炭「(いきなり二人…!!やれるだろうか、)」


『炭治郎、私もいるよ』


炭「!!…ああ、そうだな」


鬼同士で争い、同時に此方へ掛けて来る鬼


「「久方振りの人肉だ!!」」


全集中･水の呼吸肆の型 打ち潮


鱗滝さんに習った呼吸を使い、鬼の頸を炭治郎と同時に斬る
…鍛錬は無駄じゃなかった、ちゃんと身についていた
炭治郎を見ると、消え行く鬼に手を合わせていた。何をしているのか問おうとした時、全身に鳥肌が立つ。異様な、なんとも言えない気配だが、自分の中の何かが危険だと言っている
それは炭治郎も同じようで


「うわァァァ!!!何で大型の異形がいるんだよ!!聞いてないこんなの!!」


そう叫ぶ少年が掛けてきた方を向くと、腕が沢山生えた鬼がいた
その鬼を見た途端、目が熱を帯びる。焼けるような熱さを必死に我慢するが立ち止まってしまう
炭治郎は呼吸を使い先程の少年を助けるが倒す事は出来なかった様で


「また来たな、俺の可愛い狐が」


それをを聞いた瞬間私は鬼に斬り掛かる。
鬼の放つ言葉が何を意味するのか、私には分かってしまった。


『お前は、お前だけは、生かしてはいけない』


竈門家がやられた時もそうだった。私の手を取ってくれた人を奪われると決まって頭が黒く塗りつぶされたような、頭に血が上るような、そんな訳の分からない状態になる。
同時に今のように目に異様な熱さを感じる


炭「朧…?!どうしたんだ!!って、その眼は一体…」


これが、憎しみと言う感情なのだろうか



少女の眼は真紅に染まる

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